マクラーレン・ホンダのジェンソン・バトンが、一時はF1を引退し、オリンピック出場を目指すことも考えていたと認めた。
昨シーズン終了後も、マクラーレンではなかなか2015年シーズンのドライバーラインアップを発表しなかった。当時は、フェラーリを離脱したフェルナンド・アロンソの加入が何らかの理由ですぐに発表できないためではないかと考えられていたが、その後、バトンとの契約問題がまとまっていなかったことがその大きな原因だったことが明らかとなっていた。
当時、バトンは15年に及んだF1ドライバーのキャリアに終止符を打ち、それまで趣味として取り組んでいたトライアスロンでプロを目指すのではないかとのうわさもささやかれていた。
35歳となるバトンは、これに関して「実際、リオに関しては考えたけれど、それはやめようと決断したんだ」と語り、2016年にブラジルで行われるオリンピックへの出場を目指すかどうか悩んでいたことを認めている。
「第一、僕はかなり歳(とし)を取り過ぎているからね」と続けたバトン。現在、イギリスのトライアスロン界をリードするアリステアとジョナサンのブラウンリー兄弟はともに20代半ばだ。
「だから、自分には間違いなく無理だよ。僕もアマチュアとしてはかなりいい選手だと思うけれど、プロとしてトップレベルで活躍している選手のレベルは全然違うからね」
すでに13日(金)に開幕するF1オーストラリアGP(15日決勝)に向けてメルボルンに入っているバトンだが、今年4月にはロンドンマラソンに出場するためにトレーニングを行っているという。