メルセデスAMGのニコ・ロズベルグが、チームがすでに今季のコンストラクター(チーム別)タイトル獲得を決めたこともあり、これからは自分のためにレースをしていくつもりだと認めた。
チームメートのルイス・ハミルトンと今季のF1タイトル獲得を目指して争っているロズベルグだが、現時点ではここまで4戦連続で優勝を飾ったハミルトンに17ポイントの差を付けられている。
ハミルトンが好調ぶりを示しているだけに、ロズベルグのタイトル獲得は厳しくなったようだと見る者もいる。だが、ロズベルグは来週末のF1アメリカGP(11月2日決勝)以降の3レースには「全力で攻撃をしかける」と宣言した。
「残ったサーキットはいずれも僕の好きなところなんだ」
残り3レースが行われるオースティン、ブラジル、アブダビに関して言及しながら、ロズベルグは母国ドイツの『Sport Bild(シュポルト・ビルト)』に次のように続けた。
「僕は、窮地に立たされたなんてまったく思っていないよ。僕はハンターなんだ。僕はタイトルを狙っているし、あきらめる理由なんて何もない」
「これからの3つの難しいレースでは厳しい戦いになるだろう。これまではチーム(タイトル獲得)のことを考えていたけれど、これからは間違いなく自分のためにやっていくことになる」
かつて4度F1チャンピオンに輝いた実績を持つアラン・プロストも、ハミルトンが現在リードしており、調子もいいとはいえ、ロズベルグにタイトル獲得のチャンスがないと考えるのは早計だと考えている。
「ハミルトンのほうが有利だろう。だが、彼はまずいときにミスを犯すことがある」
スペインの『AS』にそう語ったプロストは、次のように付け加えた。
「私から見れば、55対45じゃないかな」