ブリアトーレ「今のF1はすべてみせかけだ」
かつてベネトンやルノーのチーム代表を務め、2005年から2006年にかけてフェルナンド・アロンソ(現フェラーリ)を擁して2年連続でF1タイトルを獲得したこともあるフラビオ・ブリアトーレが、V6ターボエンジンを導入し、新たな時代を迎えたと言われる現在のF1を批判した。
「今のF1は私がかつていたころとは別物だよ。スパゲティをおいしく食べていたのに、無理やりキャビアを食べさせられて病気になったみたいな感じだ」
イタリアの『Sky(スカイ)』にそう語ったブリアトーレは、次のように続けた。
「私の時代には、レースはローマの古代剣闘士による戦いのようだった。だが、今では会計士による戦いみたいだよ。燃料をセーブし、タイヤをセーブし、ペナルティーを受けないように気を付けながらね。ステアリングに付けられているボタンなんか、まるでアコーディオンみたいじゃないか」
「かつては、(アイルトン)セナと(アラン)プロスト、(ジル)ビルヌーブと(ディディエ)ピローニのように、本当の追い抜きがあった。今やすべてみせかけだよ。チームは年間に3億5,000万ユーロ(約486億円)も費やしているのに、GP2(下位カテゴリー)と同じくらいの速さしかないところもあると言うじゃないか」
「観客が背中を向けてしまうのも当然だよ」
そう語ったブリアトーレは、次のように付け加えている。
「エンジン音を小さくしたと思ったら、今度はトランペットを付けるんだって? まるでカーニバルだね」