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【ハース】F1撤退やチーム売却のうわさを否定「今季はランキング6位を狙う」

2022年08月15日(月)22:14 pm

ハースのチーム代表を務めるギュンター・シュタイナーが、チームオーナーのジーン・ハースは今後もF1活動を続けるつもりであり、チームを売却することなどは考えていないと主張した。

2016年にF1参戦を開始したアメリカンチームのハースは、フェラーリとの技術提携のおかげで3シーズン目の2018年にはコンストラクターズ5位に躍進し、F1関係者やファンを驚かせたものだった。

■チーム売却や破産のうわさがささやかれていたハース

ところが、2019年と2020年はランキング9位、そして2021年は最下位の10位と低迷してしまい、F1からの撤退やチームの売却を検討しているのではないかとのうわさもささやかれるようになっていた。

実際のところ、昨年、アメリカのマイケル・アンドレッティがザウバー(アルファロメオ)の買収に動いたものの、それが失敗に終わった後にはハースにも買収の話を持ちかけていたようだ。そして、ハースもその誘いを断っていた。

2021年にハースが最下位に沈んだ最大の理由は、その年のマシン開発を最初からあきらめ、新しい技術レギュレーションが適用される2022年型マシンの開発に全力を注いだためだった。

そして、2022年のハースF1マシンは明らかにパフォーマンスレベルを上げてきており、現時点ではランキング7番手にまで浮上してきている。

■チームオーナーのジーン・ハースにチーム売却の意思はない

「多くの人たちが“ハースが売りに出された”とか“ハースが倒産した”といううわさを流していたよ。倒産するような問題は決してなかったんだ」

『racingnews365.com』にそう語ったシュタイナーは、次のように続けた。

「2020年には、ジーンは新しいレギュレーションが何をもたらすのか、特に、バジェットキャップ(予算上限)や新たな分配金制度を含む財務レギュレーションを確認したかったんだ」

「それが解決したとき、彼はチームをやり続けることにしたし、今もやり続けている」

「多くの者たちがF1チームを買収したいと考えているし、このチーム買収に興味を示す者がいなかったわけではないと思う」

「だが、ジーンは今のところ、それには興味がないよ。彼はチームを続けたいと思っている」

■シーズン後半の目標はランキング6番手浮上

ハースの現時点での目標は、ランキング6番手に位置しているアルファロメオを追い抜くことだ。現在アルファロメオのポイントは51ポイント、ハースは34ポイントで、その差は17ポイントとなっている。

シュタイナーは、2022年シーズンの後半に「いい走り」をすることさえできれば、アルファから6位の座を奪い取るチャンスは十分にあると考えているようだ。

「今年の中団グループを予想するのは難しいんだ。レースごとにどこかが先頭に立ち、どこかが最後尾にいるからね」

「7位の座を守るためにもっとポイントを獲得できることを期待しているし、いい走りができれば6位さえ狙えるかもしれない」

「非常に難しいだろう。だが、何かを目指さなければ決してそれを達成することはできない。私は常に運だけでこういう位置につけることはできないと言ってきたんだ」

そう語ったシュタイナーは、次のように付け加えた。

「まずは7位を守り、次に6位を目指して攻めていく。それは確かだよ」。

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