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ホンダが2026年にF1復帰する可能性もあるとドイツ誌

2022年06月24日(金)21:34 pm

ドイツのモータースポーツ専門誌である『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』が、2026年にホンダが再びエンジンサプライヤーとしてF1に正式復帰する可能性があると報じている。

■正式確定が遅れている2026年の新F1エンジンレギュレーション

F1は2026年から新たなエンジンレギュレーションを導入する計画となっており、それに合わせてフォルクスワーゲン傘下にあるポルシェとアウディがエンジンサプライヤーとして新たにF1に参入する予定となっている。

2026年に導入される新F1エンジンは、よりシンプルで環境に優しいものを目指すものとなるが、すでに大筋ではそのコンセプトは確定しており、あとは統括団体であるFIA(国際自動車連盟)がそれを最終調整し、正式に承認する段取りが残されているだけだと伝えられている。

ポルシェとアウディが2026年からのF1参入を正式発表するためには、その年から適用されることになる新エンジンレギュレーションが正式に承認されることが前提条件となっているわけだが、実際のところ、それが予定よりも遅れていることからフォルクスワーゲンではこれに関してかなり“神経質”になっていると伝えられている。

これまでの報道によれば、2026年からレッドブルとポルシェが手を組むことになるのはすでに確定しており、レッドブルは自分たちにとってのホームレースである第11戦オーストリアGPの舞台レッドブルリンクでそれを発表することを計画しているという。だが、現状では新レギュレーション確定が遅れていることから、実際にオーストリアでそれが発表されることはないだろうと考えられている。

また、最近の報道では、アウディは現在アルファロメオというチーム名でF1にエントリーしているザウバーのワークスパートナーとなるようだと伝えられている。しかし、こちらについても正式なことがわかるようになるのはもっと先のことになるだろうと言われている。

■レギュレーション確定が遅れている理由は?

『Auto Motor und Sport』によれば、F1ではエンジンを含めたチーム予算制限(バジェットキャップ)ルールを運用しているが、新たに参入するフォルクスワーゲン・グループの2社と既存のメーカーとのバランスを調整する交渉がうまく進展していないことが新レギュレーションの承認が遅れているひとつの理由だという。

さらに、「FIAの内部紛争」が事態をさらに停滞させたという背景もあるようだ。今年新たなFIA会長に就任したムハマンド・ベン・スレイエムと事務局長ピーター・バイヤーの対立が報じられていたが、最終的には6月初旬にバイヤーが退任している。

■FIA会長とF1最高責任者が7月確定を約束

だが、『Auto Motor und Sport』は、この問題も近いうちに決着がつくことになるだろうと次のように報じている。

「実際のところ、世界評議会は6月29日にそのレギュレーションを承認するはずだ」

「現在、アウディとポルシェは夏休み前にゴーサインを出すよう求めている。一方、FIAは7月には確定すると約束している」

「このことは、カナダGPの前に行われたベン・スレイエムとドメニカリによる個別の電話会談で、アウディとポルシェの経営陣に対して直々に伝えられた」

■ホンダが2026年にF1活動再開の可能性?

さらに、『Auto Motor und Sport』は、アウディとポルシェの2026年からのF1参入が正式に決まれば、ホンダが2026年にF1への完全復帰を発表する可能性もあると予想している。

「もしそうなれば、彼ら(ホンダ)はアルファタウリと手を組むことになるか、あるいはファエンツァのチーム(アルファタウリ)を買収する可能性もあるだろう」

そう報じた『Auto Motor und Sport』は次のように付け加えている。

「夏休み後には、もっとはっきりしてくるはずだ」

公式には2021年シーズンを最後にF1活動から手を引いた形となっているホンダだが、実際のところ、現在もレッドブルとそのセカンドチームであるアルファタウリが搭載するエンジンはホンダが製造しており、ホンダのレース部門であるHRC(ホンダ・レーシング)がその運用をサポートする形となっている。

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