アルファタウリが24日(金)に、フランス人ドライバーのピエール・ガスリー(26)が2023年も引き続きイタリアのファエンツァに本部を構えるチームで走ることを発表した。
レッドブルの育成ドライバーであったガスリーは、2017年にレッドブルのセカンドチームであるトロロッソ(現アルファタウリ)でF1デビューを飾り、翌2018年にはフルタイムドライバーとして活躍。2019年にはダニエル・リカルドがレッドブルから離脱したことを受けてレッドブルのシートを獲得するも、パフォーマンス不足によりシーズン前半を終えた時点で再びトロロッソに降格されていた。
以後、トロロッソからアルファタウリとチーム名称を変えたチームで走り続けているガスリーだが、2020年のF1イタリアGPではチャンスをうまくつかんで初優勝を果たすなど、再び優れたパフォーマンスを発揮し、アルファタウリのリーダードライバーとしてチームに貢献している。
そのガスリーは、2023年までレッドブルとの契約を結んでいるものの、レッドブル・レーシングに復帰すること目標としており、もし2023年にそれが実現しなければほかのチームへの移籍も考えると示唆していた。
そうした中、レッドブルが5月末に現在レッドブルでマックス・フェルスタッペンのチームメートを務めるメキシコ人ドライバーのセルジオ・ペレスとの契約を2024年まで延長したことが発表されたことで、近い将来のレッドブル復帰チャンスが消えたガスリーが2023年の契約満了を待たずにレッドブルとの契約を解除してほかのチームへ移籍する可能性もあるのではないかとうわさされていた。
だが、このほどアルファタウリが正式にガスリーの2023年続投を発表したことで、そうしたうわさもしばらくはなりを潜めることになりそうだ。
アルファタウリが発表したリリースの中で、ガスリーとチーム代表のフランツ・トストはそれぞれ次のように語っている。
■ガスリー「このチームと一緒に仕事をすることは将来に向けた基盤となる」
「僕はこのチームと5年間一緒にやってきたし、共に歩んできた道のりや成し遂げてきた進歩を誇りに思っている。僕はスクーデリア・アルファタウリ・チームに残ることをうれしく思っている」
「今年の新しいレギュレーションは僕たちにとって新たな挑戦を生み出している。そして、今後18か月間にかけてこのチームと共に開発を計画できることは、将来に向けたいい作業基盤になるよ」
■トスト「ガスリーに競争力のあるマシンを与えるのがチームの使命」
「我々はピエールが2023年まで我々と一緒にいることを発表できて非常にうれしく思っている。彼は間違いなくF1で最も優秀で競争力のあるドライバーのグループに属しているし、我々と過ごしたすべての期間においてその能力を証明してきた」
「ピエールは間違いなく、来シーズンのチームの成功に大きな役割を果たすことができる。そして、彼が今後も素晴らしい結果を残し続けることができるよう、彼に競争力のあるマシンを提供することが我々に課せられた使命となるだろう」。