ソーシャルメディア嫌いで有名なセバスチャン・ベッテル(フェラーリ)が、その理由を語った。
ベッテルは有名なソーシャルメディアであるフェイスブックやインスタグラム、あるいはツイッターなどのアカウントを作っておらず、家族との写真などを含むプライベートな部分を紹介するといったことは一切行っていない。
■自分には必要がないだけ
その理由を尋ねられたベッテルは、ドイツのテレビ局『RTL』に次のように語った。
「僕はただ自分が誰と一緒にどこにいて何をしているかってことをみんなに常に知らせる必要があるのか理解できないだけさ」
「僕にはそういう必要はまったくないんだ。だけど、常に自分たちのことを話している人たちのことを悪く言うつもりもないよ」
「僕は、写真を撮られたり、それを見たりすることがかなり照れくさいと感じる世代に育ったんだと思う」
■セルフィーは何のため?
そう語ったベッテルだが、有名人と一緒にセルフィーを撮るという現在の流行は、本当の人間同士の交流という意味からはかなりはずれたものだと考えているようだ。
「みんながやってきて言うんだ。写真を撮ってもいいですか?とね。そして彼らは突然またどこかへ行ってしまうんだ」
「僕はときどき尋ねるんだ。みんなはそれをどうするつもりなのかってね。そして、ときどき返ってくる答えは“考えていない”というものだ。またあるときには、彼らは友人たちに本当に自分が僕と会ったということを証明する必要があるんだと言った人もいたよ」
「僕は言ったよ。みんなに信じてもらえないということは、君はあまり信頼のおける友人だとみなされていないってことじゃないかとね」
そう語ったベッテルは、次のように締めくくっている。
「僕は、誰かと握手し、誰かに会ったという経験をみんなと分かち合うようなことには欠けていると認めないとならないけれどね」