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ジェンソン・バトン「3週連続F1開催はかなり過酷」

2017年06月21日(水)18:06 pm

F1統括団体であるFIA(国際自動車連盟)が19日(月)に全21戦で争われることになる2018年のF1暫定カレンダーを発表したが、F1初の3週連続開催となるレースについては批判的な意見もあるようだ。

【2018年F1暫定カレンダー】フランスGPとドイツGP復活で全21レースに

■フランスとドイツで開催できることを誇りに思うとF1ボス

2018年の暫定カレンダー発表後、F1の新オーナーとなったリバティ・メディアからバーニー・エクレストンの後任としてF1最高責任者に据えられたチェイス・キャリーはドイツの『Bild(ビルト)』に次のように語った。

「ドイツとフランスで2018年にグランプリが開催できることを誇りに思う」

さらに、FIAのジャン・トッド会長も「フランスとドイツがカレンダーに復帰するのをうれしく思う。どちらもレースにおいては長きにわたって大いなる伝統をたずさえている国だからね」と付け加えている。

もっとも、ドイツGPに関してはもともとニュルブルクリンクと交互開催していたホッケンハイムが2018年に開催することは既定のことであったし、フランスGP復活に関してもエクレストンが最高責任者を務めていた昨年にすでに決定していたことだった。

■早めの発表を実現させたとキャリー

6月に翌年のF1カレンダーが発表されるのはこれまでに比べるとかなり早いタイミングだが、前最高責任者バーニー・エクレストンの後任を務めるキャリーは意識的に発表を早めたことを示唆し、ドイツの『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』に次のように語った。

「早めに来年のカレンダーを確定させたかったんだ。そうすれば関係者はもっと多くの時間を準備に充てることができるからね」

「FIAとの緊密な協力のおかげで、それを実現することができたよ」

■最多21戦に加えて3週連続開催も

来季はマレーシアGPがカレンダーから外れるものの、10年ぶりの開催となるフランスGPと2年ぶりの開催となるドイツGPの2レースが復活することで年間では2016年と並ぶ歴代最多タイの21戦となる。

だが、F1ドライバーやチーム関係者にとって2018年はこれまででもっとも忙しいシーズンになるのは間違いないだろう。

と言うのも、2018年のカレンダーには第8戦フランスGP、第9戦オーストリアGP、第10戦イギリスGPが3週連続開催として組まれているためだ。F1カレンダーにおいて2週連続開催は今では珍しいものではないが、3週連続開催というのはかつてなかったことだ。

■3週連続開催は過酷だとバトン

2016年シーズン限りで現役を退いた形となっているマクラーレン・ホンダのジェンソン・バトンはこれについて次のように語っている。

「個人的にはかなり酷だと感じているよ」

今年からF1の新オーナーとなったアメリカのリバティ・メディアは、現状のレースに加えてアメリカの大都市にF1を誘致するなど、最終的には年間25戦ほどに拡大していきたいという思惑を持っていると伝えられている。

新オーナーのもとF1レースの数やあり方がどのように変化していくのかに今後も注目が集まることになりそうだ。

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