メルセデスAMGのバルテリ・ボッタスが、レースで勝利することを目指しつつも、チームとの長期契約締結を確保するために必要な働きをすることも意識していると語った。
2016年に初のF1ドライバーズタイトルを獲得したニコ・ロズベルグがその直後にF1引退を発表したことから、メルセデスAMGは急きょウィリアムズからボッタスを引き抜いて今季ルイス・ハミルトンのチームメートに据えた。
そのボッタスは第3戦バーレーンGPでF1キャリア初のポールポジションを獲得すると、続く第4戦ロシアGPでは初優勝も遂げるなど、ここまでのところ予想以上の活躍を見せていると言ってもいいだろう。
■長期契約獲得に向けて一貫性を示したい
ボッタスは今週末にバクーで開催される第8戦アゼルバイジャンGPでも勝利を狙っていくと次のように語った。
「僕はバクーでのレースが大好きなんだ。そして今回は僕が再び勝利を狙うことができると信じているよ」
そのボッタスとメルセデスAMGとの現在の契約は今年1年だけのものとなっている。ボッタスも今季の大きな目標はメルセデスAMGとの長期契約を勝ち取ることだと次のように続けた。
「レースに臨むときは、まずは勝利することを考えているよ。だけど、チームのために働くことが大事だということも分かっている。僕は一貫性を示すことで、メルセデスAMGとの長期契約を勝ち取りたいと思っているよ」
「それは楽なことではないだろうね。ルイスはものすごく強いし、フェラーリもすごく接近していて状況によっては僕たちよりも速いときだってあるからね」
■ボッタスは期待以上の働きをしているとヴォルフ
だが、昨年までボッタスのマネジメントチームの一員でもあったトト・ヴォルフ(メルセデスAMG/エグゼクティブディレクター)は、ボッタスのここまでのパフォーマンスには満足しているようだ。
「彼はこの選手権において素晴らしい位置にいる。彼がこのチームに加わったのはほんの少し前だったということが信じられないくらいだよ」
イタリアの『La Gazzetta dello Sport(ガゼッタ・デロ・スポルト)』にそう語ったヴォルフは、次のように続けた。
「ここまでの7戦で、彼は期待を上回る活躍を見せた」
「彼はポールをとり、勝利もした。そして土曜日も日曜日もルイスにプレッシャーをかけてきた」
そう述べたヴォルフは、次のように締めくくっている。
「彼にはすべての週末でうまくまとめあげることが必要なだけだ。そして私は彼ならそれができるはずだと思っているよ」