1989年から1991年にかけてフェラーリのチーム代表を務めていたチェーザレ・フィオリオが、2017年のF1開幕戦オーストラリアGPで優勝を遂げたフェラーリとセバスチャン・ベッテルを称賛した。
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■4年連続F1チャンピオンの存在感を示したベッテル
「昨年は不安な結果に終わってしまっていた。彼(ベッテル)はすごく悪いシーズンを過ごしてしまったからね」
イタリア放送協会『RAI』にそう語ったフィオリオは、次のように続けた。
「だから、ベッテルにとっては自分が4度F1チャンピオンになったドライバーだということをみんなに示すことが重要だったんだ」
「そして、フェラーリもメルセデスAMGに対して自分たちが今年は強敵になるということを示す必要があった」
■イタリア人主体のチームづくりが成功
昨年までフェラーリの技術トップの座にあったイギリス人エンジニアのジェームス・アリソン(現メルセデスAMG/テクニカルディレクター)が離脱した際、フェラーリは外部から人材を連れてくることをせず、チーム内部の人材の配置を見直すことで対応しようとしていた。そしてその手法に関しては批判的な意見も多く見られていた。
1990年代中盤からはリジェやプロスト、ミナルディなどでもマネジャーを務めていたフィオリオは、その件に言及しながら、次のように付け加えている。
「イギリス人エンジニアがいなければどうにもならないなどと言われていたものだ。だが、そうではなく、マルキオンネ(フェラーリ会長)の若いエンジニアによるチームが成功を収めたわけだ」