メルセデスAMGの非常勤会長を務めるニキ・ラウダが、うわさされているマクラーレンのメルセデスパワーユニット移行に関して否定も肯定もしなかったと伝えられている。
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■年内にマクラーレン・メルセデス、ザウバー・ホンダ誕生か?
先週末に2017年F1開幕戦オーストラリアGPが行われたメルボルンのパドックでは、マクラーレンがついに「ホンダと決別することを決めたようだ」とのうわさがささやかれていた。
そのうわさによれば、マクラーレンのレーシングディレクターを務めるエリック・ブーリエがホンダをザウバーに押し付け、自分たちは再びメルセデスからパワーユニットの供給を受けようと動いているのだという。しかも、それは来季からの話ではなく、今季中にそれを実現したいとマクラーレンでは考えているというのだ。
■コメントはできないとメルセデスAMG首脳たち
現役時代には3度F1王座についたこともある伝説的元F1ドライバーでもあるラウダは、こうしたうわさに関し、ドイツのテレビ局『Sport1(シュポルト1)』に次のように語っている。
「私はコメントすることはできないんだ。そのことについて私は知らないからね」
メルボルンで同じ質問を受けたメルセデスAMGのトト・ヴォルフ(エグゼクティブディレクター)も、現在F1に参戦している複数のエンジンメーカーが「公平な条件で戦える」ことを望んでいると答えただけで、マクラーレンのうわさに関する直接の回答は行わなかったと伝えられている。
■ホンダはモナコで新パワーユニット投入?
一方、2017年仕様パワーユニットに大きな設計ミスがあったことを認めたホンダは、今後2か月をめどに新たなコンセプトによる新パワーユニット導入を急いでいるとも言われている。
かつて2004年にミナルディでテストドライバーを務めていたバス・ラインダースは、ベルギーの『Sporza(スポルザ)』に次のように語った。
「2か月後のモナコGP前後に、ホンダは新しいエンジンを投入したいと考えている」
ラインダースは、引退したジェンソン・バトンに代わって今季からマクラーレンのフルタイムドライバーに昇格したストフェル・バンドーンと同じベルギー出身の元ドライバーだ。
■神にすがるしかないとアロンソ
だが、3度目のF1タイトル獲得の望みを託して2015年にマクラーレン・ホンダへと移籍してきたフェルナンド・アロンソの忍耐力はすでにその限界を超えてしまっているようだ。
アロンソの母国スペインの『AS』紙は、次のようなアロンソのコメントを紹介している。
「現時点でやれている以上のことをするためには、神による奇跡が必要だね」