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2016年のタイヤルールに頭を抱える関係者たち

2015年12月07日(月)17:19 pm

2日(水)に行われた世界モータースポーツ評議会において、2016年に施行される新タイヤルールが承認された。

以前から、もっとF1レースの面白みを増すために、タイヤ選択に関するチームの自由度を増す方向に向かうことは分かっていた。

その一環として、来年からは、レースごとにこれまでの2種類ではなく、3種類のタイヤコンパウンドが指定されることになる。だが、これに伴ってルールがかなり複雑なものとなることも明らかになっている。

来年から、レースごとに1人のドライバーに対して13セットのタイヤが公式サプライヤーであるピレリから支給されることになる。ピレリはその中からレースで使用される2つのタイヤセットを選択することになり、そのうちの1セットは必ずレースで使用しなくてはならなくなる。そして、最も軟らかめのタイヤ1セットは、予選Q3でのみ使用できることになる。

雨用タイヤを使わない限り、ドライバーは少なくとも2種類のドライタイヤを使うことが義務付けられるとともに、そのうちの1セットは、ピレリがあらかじめ指定したものになるということだ。

ピレリは、独自に発表した声明の中で次のように付け加えている。

「ピレリが選択する決勝用のタイヤ2セットは、レース週末用に選択された3種類のコンパウンドのうちの2種類のコンパウンドから構成される。この2セットは、全チーム共通となる」

「各マシンが選択したタイヤは、決勝の2週間前まで公開されない」

「各チームは、マシンごとにタイヤを選択できる。したがって、チーム内のドライバー間で異なるタイヤが割り当てられる可能性がある」

さらに、各チームは、フリー走行1回目の途中、そしてフリー走行1回目、2回目、3回目のセッション終了時にいずれかのセットをピレリに返却する必要があるが、それはピレリがレース用と指定したもの以外からチームが自由に選択することができるとされている。

実際にスタートしてみないと何とも言えない部分もありそうだが、少なくともルールそのものは、現行のものよりかなり複雑になるのは確かだ。

インド出身の元F1ドライバーであるカルン・チャンドックは、現在は時々テレビのF1解説者を務めている。そのチャンドックは、ツイッターに「これ(ルール)を読んだら頭痛がしてきた」と書きこんでいる。

また、今季限りでロータスを離脱し、来季はハースから出走することになるロマン・グロージャンもツイッターに次のようにつぶやいている。

「ここまでのところ、新しいタイヤレギュレーションはよく分からない。助けてくれるエンジニアがいてうれしいよ」

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