マノー・マルシャのオーナーであるスティーブン・フィッツパトリックは、もうすぐ2016年のドライバーラインアップが確定するのではないかと報じられたことに対し、コメントを行おうとはしなかった。
■高額なシート料を要求するマノー
マノー・マルシャでは来季から、これまでのフェラーリに替えてメルセデスエンジンを搭載することになっている。そのメルセデスからは、自分たちの育成ドライバーであるパスカル・ヴェアラインをドライバーに据えるよう交渉を行ってきている。
しかし、メルセデスAMGのビジネス担当エグゼクティブディレクターを務めるトト・ヴォルフは、マノー・マルシャが2016年に向けて多額のシート料を要求していることを認めていた。うわさによれば、その額は1,000万ドル(約12億3,000万円)だとも言われている。
ヴォルフは、ドイツの『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』に対し、「我々はドライバー予算も用意している。だが、とてもそういうスケールではないよ」と語った。
■現行ドライバー体制を継続か?
それほどの額を用意できるドライバーが見つかる可能性は低く、結局マノー・マルシャでは2015年シーズンと同じ、ウィル・スティーブンスとアレキサンダー・ロッシがそれぞれのシートを守るのではないかと言われている。
2015年F1最終戦アブダビGPが開催されたヤス・マリーナ・サーキットで、今後の見通しを尋ねられたスティーブンスとロッシは、いずれもシートを確保できるという自信があるとほのめかしていた。
そのマノー・マルシャだが、チーム設立者兼代表であったジョン・ブースや、これまでスポーティングディレクターとしてチームをけん引してきていたグレアム・ロードンが2015年限りでチームと決別したことにより、2016年にはチーム名も変わるのではないかと言われている。
■ケビン・マグヌッセンも名前も
そして、2016年のドライバーも正式に確定するまでは、もう少し時間がかかりそうだ。
うわさでは、マクラーレンの控えドライバーを務めていたケビン・マグヌッセンも候補の1人に上がっているようだと言われている。
だが、その件について質問されたフィッツパトリックは、オランダのタブロイド紙『BT』に次のように語った。
「2016年のドライバーに関してはまだ話をすることができないということを分かってくれたまえ」