先週、イギリスの自動車メーカーであるジャガーが、F1発祥の地として知られるシルバーストン・サーキットを買収する可能性があると報じられた。そして、ジャガーもシルバーストンもこの報道を否定しなかったと伝えられている。
現在のシルバーストンのオーナーは、BRDC(英国レーシングドライバーズクラブ)だが、財政的に厳しい状況に置かれており、F1商業権を管理するバーニー・エクレストンに対して高額な開催権料を支払うことが困難な状態となっている。
現在はインドのタタ自動車の傘下にあるジャガーの広報担当者は、『Telegraph(テレグラフ)』に対して次のように述べた。
「イギリスにおけるビジネスを成長させるために、継続的に投資を行いたいと考えている。もちろん、常にかなり広い範囲にわたって評価検討を行っているが、その内容に関しては社外秘となっている」
BRDCの広報担当者も次のように語った。
「英国レーシングドライバーズクラブには、象徴的なシルバーストン・サーキットに興味を持ついくつかの団体が内密に接触してきているし、彼らにとってメリットがあるかどうかを検討している」
「いずれかの団体から魅力的な申し出があれば、BRDCの取締役会はその件を進める前に、クラブメンバーによる委任を求めることになるだろう。最近報道されたことに関しては、これ以上のコメントはできない」