マクラーレン・ホンダのフェルナンド・アロンソが、期待外れに終わったF1ベルギーGPだが、悪いことばかりではなかったと語った。
【結果】F1ベルギーGP決勝の順位、タイム差、周回数、獲得ポイント
チームメートのジェンソン・バトンは、スパ・フランコルシャンで行われた今年のベルギーGPは、まったく競争力のないマクラーレン・ホンダのF1カーでただサーキットを「走って回っただけ」で、それはかなり「気恥ずかしいものだった」と認めている。
バトンは、ホンダのパワーユニットのERS(エネルギー回生システム)に不具合があってうまく機能していなかったと語り、「この結果が、今の僕たちの状態を示しているよ。これはモンツァ(次戦イタリアGP/9月6日決勝)でも同じだろうね」と付け加えた。
そのバトンに比べると、アロンソのほうがまだ嬉しそうな顔をレース後に見せていたようだ。
3度目のF1タイトルを獲得するためにフェラーリから今季マクラーレン・ホンダへと移籍したアロンソだが、ここまでのところは想定以上の苦しい状況に立たされている。
そのアロンソには、すでに、来季から最強のメルセデスエンジンを搭載することになるのではないかと言われているレッドブルへの移籍の可能性を探る動きをしているようだとのうわさもささやかれている。
スパで、レッドブルのモータホームから出てきたアロンソの写真が出回ったことで、そのうわさに火が付いたようになっている。だが、アロンソはただかつてのレースエンジニアであるポール・モナハンに会いにいっただけだと主張している。
「僕たちは、全然違うことを話していたんだ」
そう語ったアロンソは、笑いながら次のように付け加えた。
「彼は小さなボートを造っているところなんだけど、それに載せるホンダエンジンが必要なんだよ」
アロンソはさらに、ベルギーでの自身のパフォーマンスには満足できていると母国スペインの『El Confidencial(コンフィデンシアル)』に次のように続けた。
「僕にとってはスパでのベストレースだったと思うよ。順位はともかく、僕はジェンソンよりも40秒も前でゴールしたんだからね。彼は2年前にはここでポール・トゥ・ウィンを果たしたドライバーだよ」
「44周だから、同じクルマで1周当たりほぼ1秒の差をつけていたことになる。僕はそれをよしとするよ」