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2016年はF1公式テスト日数が激減か

2015年07月22日(水)19:45 pm

2016年にはF1のシーズン中テストが行われないことになるようだ。

今年6月には、ドイツの『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』が、2016年のシーズン前公式テスト開催地からスペインのヘレスが落とされたと報じていた。

その記事によれば、2016年のシーズン前テストはコスト削減を目的として、今年の3回から2回に減らされ、いずれも3月にバルセロナで行われることになるとされていた。今年のシーズン前にはヘレスで1回、バルセロナで2回、それぞれ4日で合計12日のテストが行われていたが、来年はこれが8日に減ることになる。

そして、このほど『La Gazzetta dello Sport(ガゼッタ・デロ・スポルト)』が、「(2016年には)シーズン内テストが2011年以来初めて実施されなくなるだろう」と報じている。

今年はシーズン内に2日間のテストが2回、合計4日の公式テストが組まれていたが、これが行われなくなれば、シーズン前とシーズン中を合わせて16日あったテスト日が半分に減ってしまうことになる。

例年3月に開幕していたF1だが、2016年の開幕戦は4月に開催されることになっている。さらに、今季は全19戦だが、来年は2レース増えて全21レースが開催されることになっている。これに伴ってスケジュールもよりタイトなものとなり、チームの負担も増大することは確かだろう。コストやチームスタッフの負担を考えれば、テスト日数の削減もいたしかたないところなのかもしれない。

だが、F1公式タイヤサプライヤーであるピレリは、現状でもテスト日数が不足していると主張してきていた。

『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』が6月に報じていたところによれば、ピレリは温暖な地域でシーズン後にテストを行うことを希望しており、そのうち1回はウエットコンディションでのテスト実施を求めているとされていた。

ピレリのモータースポーツ責任者であるポール・ヘンベリーは、2015年には各レースで2回か3回のピットストップが必要とされることを目標としていたものの、それには失敗したと認めている。

しかし、ヘンベリーは『Sky(スカイ)』に対し、その理由は「テストを行うことができないため」だと主張し、次のように続けた。

「我々はテストを行うことができない。だから、我々にいろいろなことを求めるのは構わないが、我々としても自分たちの仕事をきちんとやるためにはテストを行うことが必要なんだ」

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