ウィリアムズのバルテリ・ボッタスが、2015年にはF1初勝利を目指すことも可能だと考えている。
2014年シーズンには。それまで何シーズンかにわたって不調に沈んでいた名門F1チーム復活の立役者となったボッタスだが、その活躍により大手チームへの移籍のうわさもささやかれるようになっており、その候補としてフェラーリやメルセデスAMGの名前が報じられている。
だが、来年以降のことはともあれ、ボッタスは今年もウィリアムズでシーズンに臨むことになる。イギリスの独立系名門チームであるウィリアムズは、2013年にはコンストラクターランキング9位に沈んでいたものの、2014年には一気に3位に浮上。2015年もメルセデスAMGの最大のライバルとなるのではないかと目されている。
だが、1日(日)からヘレスにおいて4日間の日程で行われた今年最初の公式シーズン前テストでは、ウィリアムズはそれほど目立つ走りは見せなかった。逆に、ヘレステストでメディアの見出しをにぎわせたのは連日トップタイムを記録したフェラーリのほうだった。
「1年前を思い出すよ」と母国フィンランドの『Turun Sanomat(トゥルン・サノマット)』に語ったボッタス。
「あのときもヘレスで最速だったのはフェラーリだった。シーズンが開幕したら、様相は劇的に変化したけれどね」
そう語った25歳のボッタスは、さらに次のように続けた。
「ウィリアムズに関しては、新車はすごくいいハンドリングをしている。でも、シーズンのこの段階であまり詳細なことを言っても始まらないんだ」
「クルマの本当のスピードは、バルセロナで行われる最後のテストまでは判断できないと思うよ」
ボッタスは、ウィリアムズが2015年シーズンにもトップ争いができるチームとして台頭するだろうし、自分にも優勝を狙うチャンスも出てくるはずだと信じている。
「それが、僕が追い求めていることなんだ」
フィンランドのテレビ局『MTV3』にそう語ったボッタスは、次のように付け加えた。
「僕は占い師じゃないけれど、そうなるチャンスは大いにあると信じているよ」