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ほほ笑みを取り戻したグロージャン

2015年02月09日(月)20:09 pm

ロマン・グロージャン(ロータス)の顔に、いつものほほ笑みが戻ってきたようだ。

2012年には「クラッシュ・キッド」というありがたくないニックネームを付けられたグロージャンだったが、2013年シーズンには6度表彰台に上る活躍を見せ、一躍トップドライバーの仲間入りを果たしていた。

ところが、V6ターボが導入され、新たなルールが適用された2014年シーズンには、独特の2つの先端を持つノーズが与えられたロータスのF1カーに戦闘力がなく、ドライバーランキングも前年の6位から一気に14位へと急降下してしまった。

シーズン中にグロージャンのクルマの無線から聞こえてくるのは、常にチームやクルマに対する不満と怒りの声だった。そして、いつもにこやかなことで知られていたグロージャンの表情も、絶えず険しいものとなっていた。

だが、今年は少し様子が違っているようだ。1日(日)からスペインのヘレスで行われた最初のテストで、最終日となる4日(水)に今年からメルセデスエンジンが搭載された新車E23のステアリングを握ったグロージャンは、再びF1カーを操る純粋なよろこびを感じられたと認めている。

フランスの放送局『RMC』から、2014年と2015年ではクルマがどのように変わったかと尋ねられたグロージャンは、「多くのことが変わった」と答え、次のように続けた。

「エンジンは変わったし、僕たちもまた正しい方向へ向かっているよ」

「何よりも、今のクルマは運転していてすごく面白いんだ。周回を行いながら、僕はずっと楽しんでいたよ。こういう感覚は久しぶりだった」

グロージャンは、昨年のクルマと今年のクルマの違いを、次のような表現で説明している。

「(昨年は)ラグビーボールが跳ねているみたいだったけれど、(今年は)それがバスケットボールに変わったような感じさ」

「まだクルマの能力を100パーセント引き出してはいないし、実際にグリッドでどういう位置につけそうかなんて分からない。だけど、僕に言えることは、堅実だし、運転していて楽しいってことだ。普通に考えて、それはいいスタートを切ることができたということだよ」

今年は、ほかのチームに対してロータスがどれほどの力を見せられると思うかと質問されたグロージャンは、次のように続けた。

「どうなりそうかという考えがつかめ始めているけれど、今はまだどこがライバルかなんて聞かないでよ」

「昨年は、すぐに僕たちにとっては厳しいシーズンになるだろうということが分かっていた」

そう語ったグロージャンは、次のように付け加えた。

「次のバルセロナでのテスト(19日~22日)では、もっとクルマの情報をつかむことができると思うし、メルボルン(開幕戦オーストラリアGP/3月15日決勝)での今年最初の予選で、その時点での勢力図がはっきりすると思うよ」

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