ベテランF1記者たちが、2015年シーズンにマクラーレン・ホンダが活躍できるチャンスはないだろうと語っている。
かつて伝説的とも言える黄金時代を築いたマクラーレンとホンダが再び手を組んだことで大きな注目が集まっている。だが、ホンダが持ち込んだコンパクトかつ複雑なV6ターボ・パワーユニットは、2月1日(日)から4日間にわたって行われた今年最初の公式テストにおいて、満足に走行することすらできない状態だった。
マクラーレン・ホンダは、新たな時代の幕開けに向けての原動力とすべく、現在のF1ドライバーの中では最高との折り紙が付けられたフェルナンド・アロンソを獲得している。だが、いかにアロンソといえども、今年からすぐに活躍できると考えている者は少ないというのが実情のようだ。
ブラジルのベテランF1記者であるリビオ・オリッキオは、スペインの『AS』に次のように語った。
「フェルナンドは本当なら5回はF1タイトルを取れていたかもしれない。だが、彼はチームの選択ということに関していくつかの間違いを犯してきた」
「2007年にはトップ争いができるチームを離れ、中団グループのチームに移籍した。そして今度は、勝利を手にするには時間がかかると分かっているチームへ移った。これは彼の失敗だよ」
「私も彼ら(マクラーレン・ホンダ)には大きな可能性があると考えている。アロンソもいるわけだしね。でも、今年は彼らが勝利することはできないと思っている。2016年には、恐らく可能だとは思うがね」
ドイツの『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』の記者であるミハエル・シュミットも同意見だ。
「フェルナンドは最高のドライバーだよ。だが、もちろん彼だっていいクルマが必要だ」
「マクラーレンもホンダとともに、いいクルマを彼に与えるだろう。だがそれは今年ではないね。メルセデスAMGはまだかなり高い位置にいる。それに、フェラーリやウィリアムズ、そしてレッドブルだっているんだ」
そう語ったシュミットは、次のように付け加えた。
「マクラーレン? 彼らが活躍でき始めるのは2016年だろう」