F1最高責任者バーニー・エクレストンが、自分の後継者はレッドブルのチーム代表クリスチャン・ホーナーが理想的と発言。フェラーリ会長ルカ・ディ・モンテゼモーロは、ホーナーがF1のリーダーなど「冗談にしてもキツい」と憤慨している。
83歳と高齢のエクレストン。おまけに汚職事件で尻には火がついている。F1を所有する投資会社CVCは、後継者を外部から引き入れたい意向だ。
ホーナーが引き続きレッドブルの職務に全力投球すると決意を表明する一方でエクレストンは先週、ホーナーにF1の帝王学を授けるのに「やぶさかではない」と『Marca(マルカ)』紙へ発言した。
このコメントについてきかれたエクレストンは今週、次のように答えている。「彼(ホーナー)は頭の切れる男だ。この仕事に避けて通れない、ややこしい交渉相手も彼ならうまく付き合っていけるだろう」
ところが、こうしたエクレストンの考えに関して意見を求められたモンテゼモーロは、イタリアのテレビ局『Rai Uno』で次のように吐き捨てる。
「年をとればとるほど彼(エクレストン)は冗談好きになるね。けっこうなことじゃないか。喜ばしいよ」
4度目のF1世界タイトルを取ったばかりのセバスチャン・ベッテル(レッドブル)は、伝説の男アイルトン・セナより優れたドライバーといったエクレストンの評価にも、モンテゼモーロは疑問符をつける。
「エクレストンが何をいおうと彼の自由だが、それにしてもね」と、モンテゼモーロ。「とはいえ、(ベッテルは)大したドライバーだよ。若くして数多く勝ち、そのうえ真剣にレースに取り組んでいる。尊敬を集めるのも当然だ」