2014年1月の公式F1テストを控え、12月にタイヤテストを行う動きが活発化している。
ピレリは1月のテストを前にして、2014年のタイヤ開発とテスト結果への対応に時間が必要として、バーレーンでのテストを計画。しかし、テストに参加できるのは、わずか1チーム、マクラーレンのみだ。
しかし、あるチームは反論している。
「不運だね」と語ったメルセデスAMGのチーム代表ロス・ブラウンは次のように続けた。「1チームがほかの全チームを排除してタイヤをテストするという利益を得るのだから」
ピレリは、最終戦ブラジルGPで2014年タイヤのテストを予定していたものの、雨が降ったためにテストはできなかった。また、12月にテストを行うという計画が中止になれば、F1が不適当なタイヤでシーズン開幕を迎えるのではという懸念も持ち上がった。
そのため、ブラジルGPの決勝当日、メルセデスAMGのニキ・ラウダ会長の強力な呼びかけもあり、F1最高権威バーニー・エクレストンとピレリのモータースポーツ責任者ポール・ヘンベリーが、各チームの代表を緊急招集したと『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』は伝えている。
会議の議題は、2013年のマシンで12月にタイヤテストを実施可能かということだった。それにはFIA(国際自動車連盟)会長ジャン・トッドの承認が必要となる。
ミハエル・シュミット記者は、「輸送の問題を考えれば、決断は27日(水)までに下す必要がある」と報道。さらに、「ピレリがテストの費用を払い、全チームがクルマを提供できることが条件だ」として、次のように続けた。
「しかし、それにはFIAと全チームの承諾が必要になる」