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エクレストンの後継には「興味ない」とレッドブルのチーム代表

2013年11月08日(金)8:53 am

F1の最高権威であるバーニー・エクレストンがもし第一線から退くことになった場合の後継者候補とみられている、レッドブルチーム代表のクリスチャン・ホーナーが再度その可能性を否定した。

現在83歳のエクレストンは、元銀行家のゲルハルト・グリブコウスキーとの贈収賄スキャンダルをめぐって、複数の法廷で争っている。

6日(水)には、証言の為にロンドンの高等法院に出頭したが、集まった報道陣に「怠け者め」と声をかけながら回転ドアに入ったかと思うと、そのまま一回転してまた出てきて笑いをとる一幕もあった。

その後、通常のガラス扉から建物に入ろうとしたが、鍵がかかっており、同時にレポーターからドイツのメディア会社から起こされている数億円単位の訴えに勝つ自信はあるのかと聞かれ、肩をすくめてはぐらかした。

証言中にも、長年君臨したF1での地位を法律問題が原因で失うことになるかもしれない事について無関心と言った様子だった。

「気にならないね。どうせやることはたくさんあるんだから」と、メディア会社コンスタンティン・メディアンの弁護士に答えている。コンスタンティン・メディアンは、F1株式売却にあたって1億ドル(約90億円)以上の不当な利益操作が行われたと主張している。

もし、エクレストンが引退に追い込まれるか、投獄された場合、後継者の可能性としていつも名前が挙がるのが39歳のレッドブルチーム代表、クリスチャン・ホーナーだ。ホーナーの名前が挙がるのは、チームが多大なる成功を収めているだけではなく、エクレストンの理解者としてよく知られていることも理由だろう。

しかし、イギリスの新聞は6日(水)に次のようなホーナーのコメントを伝えている。

「バーニーの健康状態ときたら、誰よりも長生きしそうだよ!」

「彼の役割には興味がないんだ。僕がやりたいのはチーム運営だし、実際バーニーの替わりなんて不可能だよ。まずひとりでは無理だね」

「今の仕事にとても満足しているんだ」とホーナーは強調する。

「このチームに集中して、全てを注ぎ込んでいるからね」

しかし、現在のチーム体制が崩れることになれば、ホーナーの気持ちも変わるかもしれない。

天才デザイナーと名高いエイドリアン・ニューイはヨットレースのアメリカスカップに活躍の場を移すと言われており、史上最年少で4年連続F1チャンピオンとなったセバスチャン・ベッテルは絶えずフェラーリへの移籍をうわさされている。

実際、ベッテルがドライバーとしての人気と偉大さの両方で認められるただひとつの方法は、レッドブルを離れることだと言われている。

同じく4度世界チャンピオンとなった元ドライバー、アラン・プロストは、「もし彼(ベッテル)が移籍したいのならするべきだ。でも、誰かを喜ばせる為にするのではなく、彼が自分のために望んで移籍したいという場合だけだよ」と述べている。

しかしベッテル自身は、レッドブルに忠誠を誓っている。

「もし、ほかのチームに行っても、僕のことを疑ったり、僕の事や僕がする事を嫌ったりする人はいるだろう」

「結局のところ、自分が満足しているかどうかなんだと思うけど、僕は今、自分がしている事にとても満足しているよ」と、26歳のベッテルは語った。

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