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フォース・インディア、レッドブルらを非難

2013年09月27日(金)9:18 am

今シーズンのF1第8戦イギリスGPでレース中に複数台のクルマのタイヤが破裂する事故が発生。本来、シーズン途中でのタイヤ仕様の変更は全チームの同意がなければ認められないことになっているが、F1統括団体であるFIA(国際自動車連盟)は、安全上の問題を優先するとして第10戦のハンガリーGPからピレリのタイヤ仕様変更を認めていた。

フォース・インディアのテクニカルディレクターであるアンドリュー・グリーンが、今シーズン中盤にタイヤ仕様が変更されたことがフォース・インディアにとって絶望的な後退を強いることになったと声を荒げた。

また、すでに2014年に向けた開発へすべてを傾注しはじめたフェラーリも、スチール製ベルトが施されていた当初の2013年仕様ピレリタイヤが、途中から昨年のケブラー繊維製ベルトのものに変更されたことを嘆いていた。

そのタイヤの仕様変更については、表向きは安全性の確保を目的としたものだとされているが、フェラーリとフォース・インディアは、それによって自分たちのパフォーマンスに大きな打撃を受けたと主張している。

「僕たちはいい形でシーズンを始めることができていた。中国(第3戦)で勝ち、スペイン(第5戦)でも勝ったけど、それからは少しパフォーマンスが下がってしまったようだ。とりわけ、2012年仕様のピレリタイヤに戻されてからはね」

そう語ったフェラーリのフェルナンド・アロンソは次のように続けた。

「多分、あの時点で僕たちはF1タイトルに“さようなら”をしていたんだ」

フォース・インディアも似たような状況にあるが、多分フェラーリよりももっと劇的だろう。

グリーンは、『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』に次のように語った。

「最初、ほかのチームたちはフェラーリや我々にできていたことをやれていなかった」

「だが、レッドブルとメルセデスAMGは素晴らしいロビー活動をしたよ。それはまったく不当なことだ」

「彼らにも、我々が2013年用タイヤに合わせてクルマを製造したのと同じチャンスがあった。もし、彼らがそれをうまくやれていなかったとしても、それは彼らの問題だよ。それなのに、彼らのほうが報いられてしまったんだ」

グリーンによれば、タイヤの内部構造がスチールからケブラー繊維に変わることは単に様式的なものだと思えるかもしれないが、実は空力に非常に大きな影響を及ぼすという。グリーンは次のように続けた。

「それによって、高速コーナーでひどいオーバーステアに悩まされることになった」

「リアの空力はもはや機能しなくなったよ。タイヤの変形が少なくなったことでね」

グリーンは、それゆえフォース・インディアとしてはその後「クルマをさらに開発することはやめ、ただ単に車高やサスペンションの設定を変えることで」その問題に対処するしかなかったのだと締めくくった。

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