NEXT...F1開催スケジュール

2014年フェラーリの「炎と氷」ペア、F1界からの期待大

2013年09月27日(金)9:12 am

元F1ドライバーのアラン・プロストとデビッド・クルサードのみならず、F1の最高権威であるバーニー・エクレストンも、フェラーリの2014年ドライバー・ラインアップに期待を寄せている。

情熱のラテン系ナンバー1ドライバーで2005年と2006年にF1世界王者に輝いたフェルナンド・アロンソ(フェラーリ)と、そのクールな性格から「アイスマン」のニックネームで知られる一方、しばしば論争の種をまく2007年のF1世界王者キミ・ライコネン(ロータス)。フェラーリは、このふたりを2014年のドライバー・ラインアップに決定した。

この組み合わせは多くの人の度肝を抜いた。両極端の性格とも言えるふたりの元F1チャンピオンが、フェラーリを空中分解させてしまうのではないかとの世間の心配をよそに、F1界ではこれを支持する者が少なくない。

今回のような「ドリームチーム」で真っ先に思いつくのは、1980年代後半のマクラーレンだろう。当時チームメートだったアイルトン・セナとプロストは真っ向から対立し、一触即発の状態だったと言われている。

プロストは、当時のマクラーレンの伝説的ペアを、来季のアロンソとライコネンと比較しながら「みな私とセナのあいだで起きたことを考えているけど、あの時だってしっかり機能していた」と『Mirror(ミラー)』に述べた。

「あの組み合わせは、チームにとって非常に効果的だった。私たちはまさにマクラーレンを頂点へ押し上げたのさ。今回はより大変かもしれないが、機能させることは可能だ」とプロストは強調する。

マクラーレンとレッドブルで活躍したデビッド・クルサードは、一部の人たちが考えるほどフェラーリの選択がクレイジーではないと考えている。

「これはとても道理にかなった選択だ」とドイツ誌『Focus(フォーカス)』に語った。

「フェラーリは、フェリペ・マッサ(フェラーリ)に対して非常に寛容だった。しかし、上層部は、再びタイトル争いを繰り広げるためには、最強のドライバー・ラインアップが必要であることも分かっていた」

とはいえ、激高しやすいアロンソに、ぶっきらぼうなライコネン。このふたりは本当に機能するのだろうか?

「フェラーリはライコネンのことを理解しているし、接し方も心得ている」とクルサードは語り、次のように続けた。

「彼は率直で、政治には無関心な男なんだ」

「それに、アロンソも最近は30歳を過ぎて大人になった。フェラーリのクルマから最大限の力を引き出すには、ふたりでいかに協力し合うべきか、理解している」

「当然のことだが、ふたりはバトルをサーキット上にとどめておくだろう」とクルサードは締めくくった。

F1の最高権威であるバーニー・エクレストンも、フェラーリの2014年ペアに希望が持てるかもしれないと考えるひとりだ。

「キミは常識を十分備えている。仲たがいや口論は避けるだろう」とイタリアの『Autosprint(オートスプリント)』に述べた。

一方で、エクレストンはアロンソが「世間一般にトラブルメーカーとして知られている」ことを認めつつも、「わたしはそれが正しいとは思わない」と語った。

前後の記事
最新ニュースをもっと見る  >
TopNewsの最新ニュースが読めるよ!
facebookフォロー Twitterフォロー RSSでチェック