フェリペ・マッサ(フェラーリ)が、もしフェラーリが2014年F1シーズンに向けて契約を延長しなければ、そのままF1から引退してしまう可能性があることを明らかにした。
フェラーリの情報に精通しているブラジルの『O Estado de S.Paulo(オ・エスタード・ジ・サンパウロ)』紙は、フェラーリが最近また不調に陥っているマッサとの契約を更新しないことになれば、ニコ・ヒュルケンベルグ(ザウバー)とポール・ディ・レスタ(フォース・インディア)がその後任候補の最前列にいるとしている。この2人のドライバーはいずれも、F1ハンガリーGPの開催地ハンガロリンクにおいてこの推測を否定することはなかった。
ディ・レスタはF1公式サイトのインタビューに次のように答えている。
「本当のことを言えば、マネジメントチームは僕の将来にとって何が最善となるかを探っているところだ」
また、ヒュルケンベルグも『Frankfurter Rundschau(フランクフルター・ルントシャウ)』に次のように語った。
「フェラーリにはとてつもない歴史があるし、最高レベルのチームだ」
「でも、僕の将来に関して言えば、まだ何も決まっていないよ」
これに対し、32歳となるマッサは、自分の目の前のことに集中する必要があると認めている。マッサは同郷のブラジル人記者であるリビオ・オリッキオに対し、次のように述べている。
「余計な心配や恐れを抱えながらドライブすることはできないよ。僕はこれまでの人生でそんなことは決してしたことがない」
「もし僕が交代させられるのであれば、どこか競争力のあるところでないとならない。そうでなければ、僕はF1にとどまりたいとは思わないだろうね」
さらに、『Globo(グローボ)』にもマッサの次のようなコメントが掲載された。
「僕はF1に残りたいと思っている。でもそれは戦うためだ。ただ参加するためじゃない」
「もし、何らかの理由でフェラーリにとどまることができなければ、どこかほかのチームを探すことになる」
「でも、もし小規模チームにしか行き場がないとしたら、それには興味はないね」、とマッサは結んだ。