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メルセデスAMG、F1の“ご都合主義者”を攻撃

2013年07月04日(木)10:17 am

メルセデスAMGチーム共同オーナーのトト・ヴォルフは3日(水)、当初はピレリのタイヤ仕様変更に反対だったチームを“ご都合主義者”と呼んで、激しく攻撃した。

ピレリが2013年タイヤを危険と認めなかった背景もあるが、フェラーリ、ロータス、フォース・インディアといったチームはその点につけ込んでケブラー繊維製ベルトを使用したタイヤの採用に難色を示したのだ。

「世界のどこに自分たちが供給するタイヤは危険です、なんて認めるメーカーがあるかい?」とヴォルフは語る。

ところが、先週末のF1第8戦イギリスGP決勝でタイヤの破裂がひん発し、問題は一気に表面化した。タイヤの仕様変更には参戦全チームの同意が必要だったが、FIA(国際自動車連盟)はその規則を変更し、ケブラー繊維製ベルトへの差し替えを容認した。

抵抗派のチームはそもそもタイヤ変更を阻止すべきではなかったと、次のようにヴォルフはいう。

「みんなが力を合わせるために、時には劇的な事件も必要だね。今回は、さすがに自分だけ甘い汁を吸おうとしてもムダだ」とドイツ『SID通信』に語るヴォルフ。

だが、性能低下が激しい今年のピレリの耐久性に手を焼いたメルセデスAMGだけが大っぴらにタイヤ変更を求めていたのも事実だ。

それでもヴォルフは「安全性が最優先だ」と語った。

今週末のF1ドイツGP(7月7日決勝)で新しいタイヤのデビューが決まって“ホッとした”と語るヴォルフだが、イギリスGPをリード中、タイヤのバーストに見舞われ、かなりピレリに批判的なルイス・ハミルトン(メルセデスAMG)は、ヴォルフほど楽観視していない。

「まだまだ心配だ」と、ハミルトン。

「今週末の成り行きを見守るよ。でも、ピレリはタイヤの安全確保にちゃんと取り組んでくれたと思う」

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