F1公式タイヤサプライヤーのピレリが、次戦のF1スペインGP(5月12日決勝)以降に使用されるタイヤコンパウンドについて若干の修正を加えたことを発表した。
レッドブルを中心とする一部のF1チームから大きな批判を受けていたことから、ピレリはスペインGPに向けて、その4種類のタイヤコンパウンドのうち、2番目に軟らかいタイヤであるソフトと、もっとも硬いハードのコンパウンドに修正を加えてくるものと考えられていた。
だが、ピレリが23日(火)に発表したところによれば、実際にはハードタイヤのみに変更が加えられるという。
ピレリのモータースポーツ責任者であるポール・ヘンベリーは、これに関して次のように述べた。
「この最新版のハードコンパウンドは、2012年のタイヤにかなり近いものとなった。その目的は、今回変更されないほかのコンパウンドと組み合わせることによって、さらに戦略の幅を広げるチャンスを各チームに与えることだ」
また、ピレリは、最近になって金曜日のフリー走行1回目にもっと耐久性のあるタイヤをもう1セット各チームに追加支給するという案が報じられている。しかしピレリは、これについて、1人のドライバーにつき6セットのプライム(通常はハード側のタイヤ)と5セットのオプション(同ソフト側タイヤ)を支給するという、現行のルールに規定されている内容を繰り返し述べるにとどまった。
『Reuters(ロイター通信)』は、この件がFIA(F1を統括する国際自動車連盟)の承認待ちであるとの広報担当者の言葉を掲載している。