ロータスのキミ・ライコネンは、今年のピレリタイヤに対する批判の大合唱に加わるつもりはないようだ。
ドライバータイトル争いにおいて、現時点では首位のセバスチャン・ベッテルにわずか3ポイントだけ先行を許しているライコネン。今季初戦のF1オーストラリアGPで優勝を飾り、先週末開催されたF1中国GPも2位で終えていた。
中国では、3位に入ったメルセデスAMGのルイス・ハミルトンが、ピレリのソフトタイヤをほんのいくつかのコーナーを曲がるまで持たせることは「ほとんど不可能だった」と語っていた。
「でも、それは誰にとっても同じだよ」と語ったハミルトンは、ロータスのライコネンのほうを向くと、次のように続けた。
「この男を除いてはね」
「彼は、ほかのどのドライバーよりもちょっとだけうまくタイヤをいたわたることができていたようだった」
実際にライコネンは、すぐにボロボロにくずれてしまうと言われているピレリの2013年仕様タイヤに関して、なぜそんなに大騒ぎになるのかわからないと話している。
ライコネンは、今週末開催予定のF1バーレーンGPを前に次のように語った。
「完ぺきなんて絶対にないんだ。常に100パーセントの力で攻めることなどできないよ」
「(でも)昨年とそれほど変わっていないんじゃないかな? 少なくとも僕たちにとってはそうじゃないの? だから、なぜみんなが文句を言っているのかよくわからないんだ」