WEC(世界耐久選手権)開幕戦シルバーストンは、14日(日)に決勝が行われ、アウディのR18 eトロン・クワトロ2号車トム・クリステンセン/ロイック・デュバル/アラン・マクニッシュ組が優勝。GTEプロクラスへAFコルセの71号車フェラーリ458イタリアで参戦する小林可夢偉は、クラス2位に入り、WECデビューを表彰台で飾った。
トヨタTS030ハイブリッドの7号車と8号車は予選で1-2を決めていたものの、スタートから約10分でアウディ2号車がトヨタ勢を抜いていった。その後はトヨタ勢との差を広げ、アウディ2号車と1号車アンドレ・ロッテラー/ブノワ・トレルイエ/マルセル・ファスラー組が優勝を争う展開に。
6時間レースの最終局面、1号車がトップに立っていたものの、左前輪のドライブシャフトにトラブルがあり、前輪のハイブリッドが使えない状態。これに対し、最後のピットストップで4輪を交換していた2号車が追いつき、残り数分で1号車を抜いた2号車がトップに。そのままゴールし、2号車、1号車という順番でアウディ勢が1-2を決めた。
3位にはトヨタの8号車アンソニー・デビッドソン/セバスチャン・ブエミ/ステファン・サラザン組が入った。LMP1クラスのプライベーター部門はレベリオン・レーシングの12号車ニコラ・プロスト/ニール・ヤニ/ニック・ハイドフェルド組が優勝。LMP2クラスはデルタADRの25号車トル・クレイブス/アントニオ・ピッツォニア/ジェームス・ウォーカー組が優勝した。
可夢偉も参戦するGTEプロは、アストンマーチン・レーシングの97号車ダレン・ターナー/シュテファン・ミュッケ/ブルーノ・セナ組が優勝。予選最後尾から追い上げた可夢偉の71号車は2位表彰台を獲得している。GTEアマの優勝はアストンマーチン・レーシングの95号車クリストファー・ニガード/クリスチャン・ポールセン/アラン・シモンセンだった。
次戦スパ・フランコルシャン6時間は、5月4日(土)に決勝が行われる。