トヨタ自動車とトヨタメディアサービスは、一般家庭において消費電力の監視と、エアコン等の家電の遠隔操作をスマートフォン、パソコンやタブレット端末から行える節電ライフ支援システム、「H2V eneli(エイチツーブイ・エネリ)」を開発。4月27日(土)より、まずはトヨタホームの新商品と合わせて販売を開始する。
「H2V eneli」は、専用コントローラを家庭の分電盤の横に追加する簡易な工事で、家とトヨタスマートセンターをつなぐことにより、家全体の消費電力と特定の部屋・家電の消費電力、および、太陽光発電を有する場合は、その発電量と売電量を、いつでも、どこでもモニタリングできる。また、今回新たに、専用アダプターを設置することで、エアコン、電気錠、床暖房、給湯器(湯はり)の遠隔操作を最大10台まで行うことができる。
さらに、シンプルな操作性を提供すると共に、「節電アドバイス」や、「もうすぐ使いすぎ通知」など、メールによるコミュニケーション機能を充実させた。そのほか、従来型の「H2V Manager」と同様、ユーザーがPHVやEV等を保有した際には、充電時間を深夜にシフトできるほか、電力消費が一定値を超えると、充電を一時中断するピークカット制御が可能となる。
今後は、クルマのナビゲーションシステムから、家の電気錠やエアコンの消し忘れ確認、家電の遠隔操作を行うサービスも計画。また、トヨタホームは、従来のHEMS(ホームエネルギーマネジメントシステム)に加え、「H2V eneli」を採用し、幅広いユーザーの要望に応えることで、全棟全商品をスマートハウスにすることを目指す。
「H2V eneli」の希望小売価格は13万1,460円~(税込み・工事費別)。遠隔操作が可能なタイプは16万2,750円~(税込み・工事費別)。経済産業省の「エネルギー管理システム導入促進事業費補助金(HEMS導入事業)」の対象であり、「H2V eneli」本体、よび工事費に対して最大10万円まで補助を受けることが可能だ。
なお、トヨタは、2013年5月29日~31日に東京ビッグサイトで開催される「スマートコミュニティJapan2013」に「H2V eneli」を出展する予定になっている。