F1で有名なスポンサー企業に数えられるUBS社がF1撤退を検討していると報じられた。
スイスの金融機関であるUBSは世界中に活動拠点を持つ巨大企業で、当時のCEO(最高経営責任者)オズワルド・グリューベルの采配で2010年からF1への出資を開始した。同社はスイスのクレディ・スイス銀行のF1参入にも関わっており、かつてBMWザウバー(現ザウバー)の役員も務めていた。
しかし、グリューベルではすでにUBSのCEOから退いており、スイス人の銀行員セルジオ・エルモッティが後任となっている。
『Blick(ブリック)』紙によると、UBSは現CEOのエルモッティの指示でグリューベルが結んだF1投資契約の内容に関して市場調査を開始したという。
上級管理職レベルからの情報として、『Tagesanzeiger(ターゲスアンツァイゲル)』は同社がF1撤退を検討しているのは間違いないと伝えている。
コラムニストのフランシス・ブローシュは「UBSのセルジオ・エルモッティCEOはF1ファンではない」と指摘している。
UBSの広報は「弊社はF1と複数年の投資契約を結んでいる。現在、その内容を精査している」とコメントした。