フェルナンド・アロンソ(フェラーリ)が、これまでも辛口の物言いで知られるレッドブルのモータースポーツアドバイザーであるヘルムート・マルコがアロンソに関して行った発言に対し、即座に応じている。
レッドブル・レーシングのオーナー企業で世界的に有名なエナジードリンクメーカーのレッドブルが発行する雑誌『Red Bulletin(レッド・ブルテン)』のインタビュー記事の中で、マルコは2012年シーズンにタイトルを獲得したセバスチャン・ベッテル(レッドブル)の強い集中力と、ランキング2位で終わったアロンソの比較を行っている。
マルコは、アロンソが「政治的なこと」や「おかしなコメント」、そして「心理的かけひき」にやっきになっているが、それはタイトル争いに「ストレス」を感じている証拠だ、と述べた。
一方のアロンソは、このマルコの発言は、レッドブルにとってフェラーリがまた今年も最強のライバルとなることを認めたものだと解釈し、自らのツイッターに次のようにつぶやいた。
「僕たちが来シーズンも最強のライバルだと、レッドブルが考えているんだなと思い楽しく読ませてもらったよ」
「まだテストも始まっていないのにね!」
「光栄に思うよ」、とアロンソは皮肉っている。
だが、マルコにやり玉に挙げられたのはアロンソだけではなかった。マルコは、ベッテルのチームメートであり、2013年シーズンの契約満了とともに、レッドブルから放出されるであろうと考えられているオーストラリア人ドライバーのマーク・ウェバーに対しても、辛辣なコメントを行っている。
『Reuters(ロイター通信)』には、やはり『Red Bulletin(レッド・ブリテン)』から引用された次のようなマルコの発言が掲載されている。
「私に言わせれば、ウェバーは平均して1年のうち2レースほどでは圧倒的な強さを見せるものの、1年を通じてキープできないんだ」
「タイトル争いに希望が見え始めるとすぐ、彼はそれによるプレッシャーによってちょっとした問題を抱えてしまう。セブ(セバスチャン・ベッテルの愛称)がだんだん調子を上げてくるのに比べれば、マークの調子はずっと横ばいというふうに見えるよ」