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来季マクラーレンに戦闘力アップのプレッシャー

2012年11月08日(木)2:44 am

長年のあいだF1で有数の規模を有しながら、2008年を最後にタイトルから遠ざかっているマクラーレン。栄光はのどから手が出るほど欲しいところだが、このところ各所にほころびが目立つ。

2008年のF1王者ルイス・ハミルトンは今季限りでメルセデスAMGに移籍、代わりにジェンソン・バトンがチームを引っ張ることになる。

バトンは、第18戦アブダビGPで次のように語っている。「僕が加入(2010年)して以来、最悪の一年だよ。順調なレースでさえ思わぬ落とし穴があるんだ」

「特に最近は、ほぼ毎週末トラブル続きさ。何とかして食い止めなきゃならない。いったいどうしちゃったんだろう」

「現在のチーム状態は良くないね。できれば来季は完ぺきな年にしたいよ」

アブダビGP決勝でハミルトンは、ポール・ポジションからスタートして圧倒的なリードを築きながら、マシントラブルに泣いた。チーム代表マーティン・ウィットマーシュは、今回のリタイアをエンジンメーカーであるメルセデスに原因があるとした。

しかし、ハミルトンはこんなことも話している。「マシンの故障、ピットストップの失敗、その他いろいろあるよ」

「もし僕のクルマにセバスチャン(ベッテル:レッドブル)やフェルナンド(アロンソ:フェラーリ)ぐらいの信頼性があれば、今ごろ2人とタイトル争いをしているはずだ」

「分からないけど、もしかしたら選手権をリードしているかもね」

来季ハミルトンに取って代わるのは、22歳と若いセルジオ・ペレス(ザウバー)だ。ウィットマーシュによれば、ザウバーで見せた「大物食いの」戦いぶりがシートを与えるきっかけになったという。

ところがマクラーレン移籍の発表以来、ペレスの調子はガタ落ちだ。

ことごとくポイントのチャンスをフイにする最近の不調とシーズン途中で早々に決まったチーム移籍に、相関関係はあるのか。ザウバーのチーム代表モニシャ・カルテンボーンはただの「偶然」と、次のようにイギリス『Independent(インデペンデント)』紙で話している。

「チームを去る前に何とかして好成績をもたらしたいと頑張っている人を、頭ごなしにしかるなんてできないわ」

「それでも、一度話し合いはしておかないとね」

マクラーレンのような大チームでスポットライトにさらされてもペレスは活躍できるか、ウィットマーシュに保証はない。

「持てる才能でプレッシャーを味方に成績を上げるドライバーと、そうでないドライバーがいる。それは今も昔も変わらない」

「若いドライバーを採用するとき、そのリスクを考えない訳がないだろう。私だってそんなにバカじゃない」

バトンも同じ意見だ。「ペレスがどれだけチームに貢献できるか、推し量るのは極めて難しい。まだそこまでの経験がないからね」

「超速ドライバーのルイスがチームを抜けるのは大きな痛手さ。でも人生に変化はつきものだ。何ごとも割り切りが必要だ」

「セルジオも速いと思うけど、確証がないから何とも言えない」

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