F1の統括団体FIA(国際自動車連盟)は、F1アブダビGP予選後にコース上でクルマを止めたセバスチャン・ベッテル(レッドブル)に対し、予選結果から除外するペナルティーを言い渡した。現地から各国のメディアが一斉に報じている。
ベッテルは予選を3番手で終えると、ピットへ戻ることなくコース上にクルマを止めた。現在のF1ルールでは、予選後に自力でピットレーンまで戻ることと、燃料の検査のため1リットル以上の燃料をタンク内に残すことが義務づけられている。今季の第5戦スペインGPでは、このルールに違反したとしてルイス・ハミルトン(マクラーレン)がポールポジションをはく奪されていた。
今回FIAはベッテルがコース上にクルマを止めたのは不可抗力だったと認めているものの、タンク内に規定された燃料が残されていなかったとして予選から除外のペナルティーを科した。このためベッテルは、最後尾から決勝をスタートすることになる。