NEXT...F1開催スケジュール

アロンソの望みの綱はレッドブルのトラブルか

2012年11月03日(土)14:43 pm

フェルナンド・アロンソ(フェラーリ)が今シーズンのタイトルを獲得するために望んでいるのは、最大のライバルであるレッドブルのマシントラブルである。このような見解を示しているのは、かつて3度F1の王者となったニキ・ラウダだ。

ラウダはドイツの『Sport1(シュポルト・アインツ)』に対し、「アロンソはベッテル(セバスチャン・ベッテル/レッドブル)にマシントラブルでもない限り、ベッテルを負かすことはできないだろう」と述べ、次のように続けた。

「しかし、彼(アロンソ)の運転技術だけではベッテルの前に立ちふさがることはできないだろう。それだけレッドブルの進化は著しい」

だが、最近アロンソが進化させたものは「心理的ゲーム」の駆け引きだ。

先日のF1インドGP予選後に、アロンソが自身の直接的なライバルはベッテルではなく、ベッテルが操っているクルマを造り出しているエイドリアン・ニューイ(レッドブルの最高技術責任者)であるとコメントした。しかし、多くの報道関係者は、このアロンソの発言は現在ドライバーズランキングでトップの座についたベッテルよりも、そのクルマを設計しているニューイに向けられたものであると解釈しているようだ。

だが、ラウダは「どんなクルマであっても優秀なドライバーを必要としている。仮にそのドライバーたちがニューイのクルマを乗りこなせなかったら、意味はないだろうね」と付け加えた。

レッドブルの代表を努めるクリスチャン・ホーナーは、レッドブルに対する批判はゲームの一部に過ぎないという見解を示している。

「セバスチャンがこれまでに収めてきた成功に関して、不快に感じることもあるだろう。そしてレッドブルがこれまでに成し得てきた成績についてもね。でもそれはわれわれの失態ではない」とホーナーは主張している。

それと同時にアロンソは、イタリアの『La Stampa(ラ・スパンタ)』が、フェラーリのテクニカルディレクターであるパット・フライに対して激怒したといううわさを否定した。

「通常、タイトルを争っている最中は他国のメディアが不安をかき立てるものさ」とアロンソは1日(木)報道関係者に向けて見解を示した。

そして「今はその不安定要素が、(チーム本拠地がある)イタリアから出てきたってことだよ」と続けた。

しかし、ベッテルはそのような雑音を気にせず、「僕は心理戦をやりたいとは思わないね」と『Bild(ビルト)』紙に対して述べている。

「その代わりに運転に集中するべきだよ」と付け加えた。それと共に、ベッテルはアロンソを尊敬しているとも語っている。

前後の記事
最新ニュースをもっと見る  >
TopNewsの最新ニュースが読めるよ!
facebookフォロー Twitterフォロー RSSでチェック