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フェラーリ、地震被災地を訪問

2012年07月27日(金)1:52 am

今年5月にフェラーリの本拠地であるマラネロを含むイタリア北部のエミリア・ロマーニャ州を中心とした地域で地震が発生し、大きな被害が出たことはまだ記憶に新しいところだ。その被災地をフェラーリのフェルナンド・アロンソとフェリペ・マッサの2人が24日(火)に訪問したことをフェラーリの公式サイトが伝えている。

今回2人が訪れたのは、地震による被害を受けたモデナ県のバッサ地区で、カベッツォのカンポ・アブルッツォと、危険地域に指定されているミランドラの2か所を実際に訪れている。この訪問は事前に知らされておらず、現地の人々は驚きと喜びをもって2人を迎えたが、アロンソとマッサにとってもこの日は特別な1日となったようだ。

いまだにテント暮らしを余儀なくされている人々を訪ねたマッサは次のようなあいさつの言葉を述べた。

「ここへ来ることは僕たちにとってとても大切なことでした。それによって僕たちがどれだけ皆さんのことを心配しているかということを示したいと思っていました」

「きっといろんなことがいい方向へ向かい、またいつもの生活に戻ることができると信じています」

アロンソも同様に、次のように話しかけている。

「こういう大変なときだからこそ、僕たちは皆さんに会いに来る必要があると感じていました。それは、距離的には近くいところにいますが、いつも皆さんのことを考えているからです。僕たちドライバーもそうですし、フェラーリの全ての人が皆さんを応援していることを感じて欲しかったんです。僕たちは皆さんの味方ですし、それを忘れないでください」

アロンソとマッサはその場に居合わせた人々の大歓迎を受けたが、特に子供たちは2人をうれしそうに取り囲んでいたという。その朝、被災者の住むテント設営地は、フェラーリの帽子や旗、横断幕などでフェラーリレッド一色に染め上げられていた。

ある若者が、「皆さんは僕たちに本当に素晴らしいサプライズを届けてくれました。そして、素晴らしい感動を与えてくれました」と述べると、スイスに住んでいるというあるイタリア人ボランティアも、「皆さんがこの訪問を通してどれだけ素晴らしいことをしてくれたのか想像もできないでしょうね。みんなはいつになったら自分の家や、もっとちゃんとした家で暮らすことができるようになるのか、本当にそうなるのか、ということがまだ分からないんです。そういうときだからこそ、みんなには本当にこういうことが必要だったんです」と付け加えたという。

今回、アロンソとマッサがバッサ地区で2番目に訪れたミランドラは地震で最も大きな被害を受けた地区のひとつであり、いまだに地震の傷跡が鮮明に残されている。2人は、危険区域の指定を受け、いまだに居住者や労働者の立ち入りが禁じられている歴史ある町の中心部を訪問したが、そこでは勤勉な小さな町がほぼ壊滅状態となっているのを目の当たりにすることになった。2人にはミランドラのもっとも代表的な建造物である大聖堂と聖フランシス教会の荒廃ぶりがとりわけ印象深く映ったようだ。

マッサは次のように語っている。「自分の目で実際に何が起こったのかということを見るととても心を打たれるよ。ここでは時間が止まったままだ。でも、出来る限り早く復興させなくてはならないね」

やはり、すっかり荒れ果てた街並みにショックを受けたアロンソも次のように語った。

「この地震で最も大きな被害を受けたミランドラを訪問したいと思ったんだ。再建のためには一刻の猶予も許されないという思いを取り戻すことを願いながらね。ここの人々は強いし、彼らはフェラーリのみんなと同じような性格をしているよ。誰もあきらめないんだ。きっと彼らは克服するよ」

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