元F1チャンピオンのデーモン・ヒルがウィリアムズのチーム代表に就任するのではないかといううわさを非常勤役員であるトト・ヴォルフが否定した。
ウィリアムズでは今シーズン初めに、アダム・パーが突然会長職を辞任し、F1関係者を驚かせた。
チームの設立者で代表のフランク・ウィリアムズは、2010年にチーム会長の職をアダム・パーに委譲し、チームの実質的な運営から退くとともに取締役会からも退いている。しかし、パーの辞任に伴ってその職務の一部を再び担っていることを最近明らかにした。
これに続いて、ヒルがウィリアムズの経営陣に加わるのではないかといううわさが出ていた。
ヒルは1993年から1996年までウィリアムズに在籍し、4年目となった1996年にチャンピオンを獲得。昨年までブリティッシュ・レーシング・ドライバーズ・クラブの会長を務めていたが、51歳になる今年は、イギリスのテレビ局『Sky』のF1解説者として、ほぼ毎戦パドックに姿を見せている。
ドイツの『Speed Week(スピード・ウィーク)』誌によると、ウィリアムズの株主でオーストリア人のヴォルフは、ヒルに関するうわさを一蹴した。
「誰がそんなことを言ったんだ?」とヴォルフは記者に尋ねたという。
そのうわさに事実がいくらかでも含まれているのかと聞かれると、「何もない」とヴォルフはぶっきらぼうに答えている。