フランスの『AFP通信』はこのほど、F1を統括するFIA(国際自動車連盟)の競技委員長であるチャーリー・ホワイティングが、チームに対して公布した文書の中で「F1ドライバーたちは、レースにおいて自分のポジションを守るためにコース幅いっぱいを利用することができる」とのルールの明確化を行ったと伝えた。
今回のルール明確化は、第4戦バーレーンGP(4月22日決勝)で、メルセデスAMGのニコ・ロズベルグがルイス・ハミルトン(マクラーレン)とフェルナンド・アロンソ(フェラーリ)に対して行った防御的なライン変更など、今年発生し物議をかもすこととなったいくつかの事案を受けて行われたものだ。
ホワイティングによれば、サーキットのコース幅いっぱいを使うような動きは、後ろから追いかけてくるクルマの「かなりの部分」がまだ横に並んでいない場合においてのみ許容されるとしている。
「誤解を避けるため」として、ホワイティングは次のような説明をその文書で行っている。
「もし、追い抜きをしようとしているほうのクルマのフロントウイングの一部でも、先行するクルマのリアタイヤと並ぶ状態となっていれば、そのときはすでにかなりの部分が並んでいるものとみなされる」