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レッドブル、政治的要素が立場を困難にしている

2012年06月30日(土)10:21 am

レッドブルのモータースポーツアドバイザーを務めるヘルムート・マルコは、レッドブルを取り巻くF1のパドックの状況が最近になって「非常に困難」になったと主張している。

2005年からF1に参戦を開始したレッドブルだが、そのわずか5年後の2010年にはチーム、ドライバーの両部門でチャンピオンを獲得。さらに昨年は圧倒的な強さでシーズンを席巻し、再びダブルタイトルを勝ち取った。このようにこの数年間、最強のチームとして君臨しているレッドブルの総帥ディートリッヒ・マテシッツの右腕であるマルコによると、レッドブルがネガティブな不平不満の根源となっているようだ。

これまでにコスト削減に関する協定への裏切りや、度重なる車両規定違反が取り沙汰されてきた。そして先日バレンシアで行われたヨーロッパGPでは、レース中に導入されたセーフティカーは、セバスチャン・ベッテル(レッドブル)が築き上げた大量のリードを帳消しにするための意図的なものであったとマルコとベッテルの両者は指摘している。

マルコはさらに、スペインGPでベッテルがDRS(空気抵抗低減システム/可変リアウイング)を使用した際はドライブスルー・ペナルティーが下されたが、先週末のヨーロッパGPでのミハエル・シューマッハ(メルセデスAMG)には罰則が与えられなかったことにも触れ、異なる基準が設けられていると不満をあらわにした。

「あるレース週末のコースを考えると、さもいい響きでとても単純なように思える。しかし現実ではとても困難だ」とマルコは現状を嘆いている。

そして『motorline.cc.』で「たくさんの政治的要素がからんでいる。もしマーティン・ウィットマーシュ(マクラーレンチーム代表)が私のいい1日を願っていたとしたら、すごく神経質になるだろうし、何事かって疑うね」と述べている。

マルコによると、F1のパドックにおけるレッドブルの立場は困難なものであるとのことだ。

「最初の理由は、われわれは自動車メーカーでもなければ、長年F1に参戦しているコンストラクターでもないことだ。さらに事態を厄介にしているのは、われわれがフェラーリと共にバーニー・エクレストン(F1の最高権威者)と、予算だけではなく地位にも影響力を持つ特別な取引を行ったことだ。だから、今日のわれわれの立場は非常に困難なんだ」とマルコはその理由を指摘している。

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