2012年シーズンのドライバーズランキングで8位になっているジェンソン・バトン(マクラーレン)は、トップのフェルナンド・アロンソ(フェラーリ)に62点差をつけられても、タイトル獲得をあきらめていない。
開幕戦で優勝したバトンは、第3戦中国GPの2位を最後に表彰台から遠ざかっており、獲得ポイントは49ポイントにとどまっている。チームメートのルイス・ハミルトンは88ポイントを獲得しており、バトンはこのところスランプ気味ではないかとも言われる。
24日(日)に決勝が行われたヨーロッパGPではハミルトンのセッティングを参考にクルマを仕上げて復調の兆しをみせたバトンだが、現状について「僕がこれまで取ったポイントよりも、フェルナンドとのポイント差の方が大きい」と語りながらも、巻き返しに意欲を燃やしている。
「だけど、まだそんなに大きな差はついていない。あと12戦も残っているんだからね」
そう語ったバトンは、自身とチームにとって母国レースとなる次戦イギリスGP(7月8日決勝)では、マクラーレンの2012年型車MP4-27が強さを発揮すると自信を見せる。
「シルバーストンは高速サーキットだから、僕たちのクルマに合っているはずだ。僕たちの弱点は低速なんだ。イギリスGPでは僕たちの強さを発揮できるはずだよ」
バトンは、今季まだ優勝を記録できていないロータス勢よりもランキングが下位になっているが、タイトル獲得の可能性はまだあると語る。
「あと12戦あるんだから、これほど引き離されていても可能性はある」
「でも、今はそのことは考えていないよ。僕の心にあるのは、僕たちのクルマが強さを発揮できるサーキットで行われる母国レースを前にしているんだっていうことさ」