2012年のロレンツォ・バンディーニ賞は、ブルーノ・セナ(ウィリアムズ)が受け取ることになった。
ロレンツォ・バンディーニ賞は同名のイタリア人ドライバーをしのんで1992年に設立され、キャリア初期に華々しい活躍を見せたドライバーに贈られる。昨年に受賞したニコ・ロズベルグ(メルセデスAMG)をはじめ、過去の受賞者にはミハエル・シューマッハ(メルセデスAMG)、フェルナンド・アロンソ(フェラーリ)、セバスチャン・ベッテル(レッドブル)ら、F1優勝経験者やチャンピオン経験者が名を連ねている。
バンディーニは、フェラーリに乗るイタリア人として活躍した、イタリアの英雄とも言えるドライバーだ。F1のチャンピオン争いだけでなく、ル・マン24時間レースで優勝するなど当時のイタリアのモータースポーツをけん引したが、1967年のモナコGPで事故死した。
ロレンツォ・バンディーニ賞19人目の受賞者となるセナは、7月15日(日)にイモラ近郊にあるバンディーニの故郷ブリジゲッラで行われる授賞式へ出席し、トロフィーを受け取る予定だ。受賞者はファエンツァからブリジゲッラまで12キロをパレードし、集まったファンを楽しませるのが恒例となっている。
歴代のチャンピオンたちが受賞してきた同賞についてセナは、次のように受賞の喜びを語っている。
「これまでも素晴らしいドライバーたちが受賞してきた、このロレンツォ賞をもらうのはとても光栄だよ。ブリジゲッラのみんなからの大きな支援と、僕のキャリアを支えてくれたすべてのひとに感謝する。来月の授賞式を心から楽しみにしているよ。きっと、素晴らしいイベントになるだろうね」