カナダの『La Presse(プレス)』紙が、モントリオールが少なくとも2024年までに及ぶF1開催長期契約をもうすぐ締結することになると伝えている。
F1最高責任者のバーニー・エクレストンが先週モントリオールのジル・ビルヌーブ・サーキットにおいて現地のレース主催者や政府関係者と会っていたことはすでに明らかにされていた。
エクレストンは、2014年以降の新たなF1開催契約についてはほぼまとまっており、あとはわずかな詳細の詰めが残っているだけだと認め、次のように述べていた。
「毎年の開催権料については話がついている。それは問題じゃない」
「あとは建築(作業)についての合意が必要なだけだ」
『La Presse(プレス)』紙は、エクレストンがモントリオールのレース主催者側に対し、今後5年以内に老朽化したピットやパドック施設の改築、そしてサーキットの再舗装のために2000万ドル(約16億円)を拠出するよう求めているとし、次のようなエクレストンのコメントを紹介している。
「アブダビのような感じにする必要はない。ただ、改修して欲しいだけだ」
「美容整形的なことだよ。シルバーストンがやったようなことをしてくれればそれでいいんだ」
「カナダはわれわれにとって重要だからね」
モントリオールが契約を延長することになれば、今年から来年にかけて新たにF1カレンダーに加わるオースティンとニューヨークと合わせて3つのF1グランプリが北米大陸で開催されることになる。
「ヨーロッパでは10レースも行っているのに、北米で3レースを開催できない理由はないだろう」とエクレストンは主張している。
一方、ジル・ビルヌーブ・サーキットを擁するモントリオールがあるケベック州では、今年、政府が大学の学費増額を決定したことに対する学生による大規模な抗議活動が起こっており、カナダGP開催にあたっては、学生たちを支援するインターネット・ハッカー・グループがグランプリを妨害するとの声明を出すといったことが起きていた。
エクレストンはこの件についても次のようなコメントを行っている。
「私は、それはちょっと見当違いだと思うね」
「(学生が負担する)ここの授業料はカナダでも最低レベルだし、世界中のどこと比べても間違いなく安いよ」