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初優勝後のパストール・マルドナードが質問に答える

2012年05月19日(土)9:58 am

5月13日(日)に行われたスペインGPで待望のF1初勝利を挙げたウィリアムズのパストール・マルドナードが、自身の初勝利と今シーズンのこれまでの展開に関して感想を述べた。

Q:(初優勝後初めて)オックスフォードシャーにあるチームの本拠地を訪問ました。雰囲気はいかがでしたか?

マルドナード:今朝ファクトリーに到着したんだ。そこで会ったすべての人たちが僕を祝福してくれていたよ。それに、僕たちが今シーズンやり遂げられることに対してとても楽観的になっていたみたいだ。今朝、工場のみんなで集って祝勝会をやったんだけど、そのおかげでみんなの懸命な作業に感謝の意を伝えることができた。

Q:バルセロナ(スペインGP開催サーキット)では勝利を収めましたが、次のモナコGP(5月27日決勝)でも現実的に優勝を狙えるチャンスがあると思いますか?

マルドナード:間違いなく全力を尽くすよ。現時点で僕たちのクルマが最速ではないにせよ、クルマは明らかに良くなってきているし、進歩のペースがとても早い。モナコは以前から好きで、(スペインGPが行われた)日曜から自信に満ちあふれている。

Q:昨年、ウィリアムズはわずか5ポイントしか獲得することができませんでしたが、今季ではレースで勝つことができる競争力の高いクルマがあります。あなたのパフォーマンスが劇的に向上した理由は何が原因だと考えていますか?

マルドナード:技術チームが一新されて、彼らはすでにとてもポジティブな影響を与えている。それに僕自身も去年と比べたらより多くの経験を積んでいる。これは間違いなく助けになっているよ。今年の僕たちの成長をけん引しているのは、たったひとつの事柄じゃないんだ。いろいろな細かい変更があって、それらをひとつにまとめられたときにコースで競争力を発揮することができるんだ。

Q:バルセロナでフェルナンド・アロンソ(フェラーリ)とバトルを繰り広げているとき、あなたは緊張しているような様子を見せることはありませんでした。メルボルン(オーストラリアGP開催サーキット)では最後の周にクラッシュしてしまいましたが、そこから大きな教訓を得ましたか?

マルドナード:できるだけ多くのポイントをチームに持ち帰るために、メルボルンでは力の限り攻めていたんだけど、ちょっと攻め過ぎたのかもしれないね。去年が去年だったから、チームとしてどうしても力強いシーズンの幕開けにしたかったし、僕は稼げるだけポイントを稼ぎたかったんだ。あれ(オーストラリアGPの最終周でのクラッシュ)は教訓になったし、その経験は間違いなくバルセロナで僕をより強力なドライバーにしてくれたよ。フェルナンドは素晴らしく才能に恵まれた、手強い競争相手だ。だから、厳しい戦いだったけど、今回は僕がトップに立つことができた。

Q:あなたのことを、スポンサー支援を後ろ盾にしてF1に乗り込んできたペイドライバーと呼んでいる人たちもいます。今回の初優勝がそれらの批判に対する答えになったと思いますか?

マルドナード:僕は(母国の)ベネズエラから最高の支援をしてもらっているから、すごく幸運だよ。僕が持ち込むことができた資金はF1へたどり着くために役立った。それにクルマの競争力を挙げるのにも一役買っているんだけど、それが重要な点だ。

マルドナード:僕はそれらのコメントを気にしていない。そんなことよりも、チームのために僕ができる最高の仕事をして、コース上で応えてやりたいね。そしてスペインでのパフォーマンスが、僕にも最高のドライバーの仲間入りをするだけの才能があるってことの証明になったことを願うよ。

Q:最初の5レースを終え、現在5名の勝者が誕生しています。この予測不能な状況はF1にとって良いことだと思いますか?

マルドナード:今シーズンは長年の中でも最も競争が激しいシーズンのひとつだ。僕の意見としては、このようにチームとドライバーが激しくぶつかり合うのは良いことだと思う。誰か一人のドライバーがシーズンを支配していたら、ファンにとって退屈だ。クルマのパフォーマンスの中でドライバーが大きな役割を担うことができるから、今シーズンはちょっぴりGP2(F1の直下のレースカテゴリー)みたいな感じだね。

マルドナード:タイヤも各チームが異なる戦略を選択することを可能にしているね。だから、もしギャンブルに出たら、いつも順位を上げられるチャンスがあるんだ。僕たちはタイヤの性能を発揮させるために懸命に取り組んでいる。そして、他のライバルたちよりも最後のスティントを長く走ることができたスペインは、まさにその賜物(たまもの)だったね。

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