スバルが23日(月)、北京モーターショーで中国仕様の「2013年型レガシィ」を公開した。
2013年型レガシィの商品コンセプトは、デザイン、環境・燃費、走り、安心・安全の4領域に渡る「全性能モデルチェンジ」。2013年型レガシィは、通常の年次改良よりも広範囲にわたる改良を行った。
エクステリアでは、ヘキサゴングリルやスバル車共通のモチーフをヘッドランプに採用することで、レガシィらしさを強調しながら、フロントマスクをよりスポーティーで精悍(せいかん)なイメージに。また、「もっとスポーティーでシャープなレガシィセダンらしさ」をテーマに、中国市場専用のデザイン変更を施した。
車高を約60mm上げ、フロントバンパー、サイドスポイラー、リヤバンパーのデザインを専用新設計とすることで、ボディーの厚みを増し、力強く存在感を高めたレガシィセダンのフォルムを実現。また、フロントおよびリヤフェンダーの造形については、ホイールアーチまわりのボリューム感を一層強調したデザインとし、車幅も40mm拡幅。あわせて18インチホイールを採用することで、レガシィの個性を高めつつ、シンメトリカルAWDによる力強く安定感のある走りを表現した。さらに、サイドシルスポイラーやリヤバンパーへクロムモールを追加し、高級感を持たせている。
インテリアは、「スポーティーさ」と「上質感」をデザインコンセプトに質感向上と機能性を強化。センターパネル、フロントコンソール、ステアリングスイッチパネルをシルバーから黒金属基調色に変更した。また、電動パーキングブレーキのレイアウト変更やSIドライブのスイッチ位置も変更している。
新世代ボクサーエンジン(水平対向エンジン)を新たに搭載し、燃費や環境意識の高まりに対応しており、新型インプレッサから採用している軽量、コンパクトな第2世代リニアトロニック(CVT)を組み合わせることで、燃費性能も向上させた。
また、新世代ボクサーエンジンと第2世代リニアトロニックの採用により、実用域での扱いやすさを重視した中低速トルクを向上し、燃費性能と出力性能を両立。サスペンションを刷新し、しっかり感と滑らかさを併せ持つレガシィらしい乗り味、優れた直進安定性と思い通りに曲がることができる運転する愉(たの)しさを実現している。さらに、ダンパーとスプリングレートの設定変更、クレードルフレームや車体骨格の補強等により、操縦安定性のさらなる向上を図ると共に、車体振動を最小限まで抑え込んだ快適な乗り心地を実現した。
そして、バンパービームの強化や、運転席へのニーエアバッグの追加により、衝突安全性能をさらに強化。また、VDCに新制御を追加し、危険回避性能を向上させている。