フェルナンド・アロンソ「巡ってきたチャンスを逃しちゃいけない」
フェラーリのフェルナンド・アロンソが、上海インターナショナル・サーキットで開催される中国GP（15日決勝）に向けた意気込みを語った。
フェルナンド・アロンソ
「僕たちは今、上海にいる。今年に入って3度目のグランプリだ。もっとも、ポイントリーダーとして中国GPを迎えられるとは、自分でも全く予想していなかったよ。冬のテストで僕たちが置かれていた状況を考えればね。でもこれは、僕たちが、自分たちの手にあるものの性能を出し切り、チャンスを生かせていることの証になっていると思う」
「2010年に僕がフェラーリドライバーとして初めてマラネロ（フェラーリの本拠地）を訪れて以来、戦略からガレージ内やピットストップにおける作業に至るまで、あらゆる面でチームが成長するのを見てきたからね」
「僕は、今のフェラーリが信頼するに足りる強力なチームだと思っているよ。それは重要なことだし、全員が目的を共有できている。もちろんクルマのレベルが、シーズン前に思い描いていたものになっていないことは百も承知している。でもチームのメンバーは上手くやってくれているし、何よりも皆の結束力がすごく強いんだ。これこそまさに、1つの目標に向かってまい進するチームにとって必要不可欠なものだよね」
「オーストラリア（開幕戦）やマレーシア（第2戦）で目にしたような驚きを、今回も体験できるとは考えてはいないよ。3週間という時間があったのは事実だけれど、この短期間でマシンが劇的に良くなることはないだろうからね。もちろんいくつか改良は施したよ。でもこれが何か特別な効果をもたらすかというと、それは何とも言えないかな。それに他のチームだって、新しいパーツを持ち込んでくるわけだしね」
「だから、僕たちは今回の中国GPに関しても、これまでと同じ姿勢で臨むつもりだよ。良い結果を出すためには、集中する必要があるし、全てを完ぺきにしないといけない。そして、巡ってきたチャンスを逃しちゃいけないんだ」
「目標は達成できそうだとか、何位を目指すとか、こういったことについて言明するのはやめておくよ。そんな議論に費やす時間ほど、無意味なものはないからね。重要なのは、最大限に努力して、出来るだけ多くのポイントを獲得することだよ。勤勉なアリのように、いつか実現可能な未来の目標に向かって頑張るよ」
「宣伝活動やメディア対応などで、明日（12日）は忙しくなると思う。フェラーリ自身はもちろん、フェラーリを支えている技術パートナーや商業パートナーにとっても中国は非常に重要な国の1つで、F1はほかにないチャンスになるんだ。これを逃すわけにはいかないよ」
「最後になるけど、この24時間で僕が目にしたことから何か結論を導き出すとするならば、地元の人々、特に若者たちの熱狂が凄まじいということかな。＠alo_oficial（アロンソのツイッター）にも書いたけど、昨日空港に着いたら沢山のファンが待っていてくれたんだよ。それにホテルの外にまで詰めかけてきたんだ」
「こういったファンの姿を、F1が根付いていない国でも見かけられるというのは、本当にうれしいことだよね。そしてそれは、F1が提供しているショーや興奮といったものが、未だにその魅力を失っていないことの証明だと思う」
