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F1 バーレーンGPは予定通り行うとF1首脳陣

2012年03月30日(金)11:54 am

2011年は政治的不安を理由にキャンセルされたバーレーンGPだが、2012年はその開催実現の見込みが強まってきている。依然としてバーレーンの政治情勢や治安が安定しないとの報道を受け、今年もその開催を危ぶむ声がF1チームの間にも起こっていた。

しかし、ここへきてF1チームの首脳たちも、主催者たちによる開催には問題がないとの主張を受けて、予定通り実施する方向へ態度を変えてきているようだ。

F1の最高責任者であるバーニー・エクレストンは、フランク・ウィリアムズ(ウィリアムズ代表)、マーティン・ウィットマーシュ(マクラーレン代表)、クリスチャン・ホーナー(レッドブル代表)、ニック・フライ(メルセデスAMGのCEO)及びピレリのポール・ヘンベリーらとともにロンドンで行われたメディア昼食会へ参加した。

『Reuters(ロイター)』のアラン・ボールドウィン記者は、昼食会についてツイッターに“大きな支援に関する話し合い”であったと書き込んでいる。

今週早々にいくつかのメディアがF1を統括するFIA(国際自動車連盟)がバーレーンで依然として混乱が続いていることを理由としてバーレーンGPの開催をキャンセルすることを決定したとの報道を行ったが、これを受けてバーレーンGPの開催を進めるための“PR攻撃”が行われている。

エクレストンは、中止決定という報道に関して次のように語っている。

「まったくナンセンスだ。彼ら(バーレーン)が望んでいる限り、われわれはそこへ行く。真面目な話、報道機関はちょっと静かにすべきだし、勝手な話を作り上げるのではなく、事実に即して報道すべきだ」

しかし、もしバーレーンGP開催がドライバー次第であるとするなら、レースをキャンセルするかもしれない。この問題に関してドライバーとして唯一声を上げたマルシャのティモ・グロックはドイツの『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』に強い口調で次のように語っている。

「どうして僕たちが無用なリスクに身をさらさなければならないんだい? もし僕に任せるというなら、僕たちはバーレーンには行かないね」

しかし、バーレーン・インターナショナル・サーキットの代表者であるシェイク・アブドゥラ・ビン・イーサ・アル・ハリファは、暴動による危険性を否定し『AP通信』に次のように述べている。

「このような出来事はどこででも起こりうるものだ。それによってわれわれのグランプリ開催が中止になることはない」

そして、エクレストンも「私は個人的な警護などは不要だと考えている。だが、必要なことは全て手配するつもりだ」と付け加えている。

一方、イギリスの有名なF1雑誌『F1 Racing(F1レーシング)』が行った意識調査によれば、この調査に参加した世界各国の10万人のF1ファンのうち、6万人がバーレーンGPの開催は“正しいことではない”と回答したという。

ところが、バーレーン人権センターは、ある意味開催を楽しみにしているという。

同センターのナビール・ラジャブ代表は『Telegraph(テレグラフ)』に次のようにコメントしている。

「(F1は)独裁者を支援しており、われわれとしては抗議を行うつもりだ。われわれはその機会(バーレーンGP)を利用するつもりだ。そこには多くの記者たちが集まるし、われわれはいたるところで抗議を行うことになるだろう」

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