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フェラーリ、ささやかな祝勝会を行う

2012年03月30日(金)11:52 am

強く待ち焦がれていたと同時に、その願いと同じくらい激しいレースの果てにフェラーリは先週末に行われたマレーシアGPで昨年のイギリスGP以来、実に11戦ぶりの勝利を収めた。28日(水)、その勝利を祝うべく、往年のフェラーリドライバーを招いてのささやかな祝勝会が本拠地のマラネロで行われた。

会場となったのはフェラーリのファクトリー敷地内の物流パビリオンで、会長のルカ・ディ・モンテゼモーロ、チーム代表のステファノ・ドメニカリ、そしてフェラーリの全従業員が参加。さらに、サプライズゲストとして、フェラーリで活躍した元F1ドライバーのゲルハルト・ベルガーが登場した。ベルガーは自身が現役だった頃、共に戦ったフェラーリの多くの友人たちや同僚たちとあいさつを交わすためにお忍びでマラネロ入りをしていた。

マレーシアGPで予期していなかった、興奮に満ちた勝利への喜びもあったため、会場は素晴らし雰囲気に包まれたようだ。だがそこには、マラネロで働くフェラーリのクルー、そして多くの「跳ね馬」のファンが望む域にまだ達していない今季のクルマの性能を向上させるべく、早急に取り掛からなければならないという意志も入り混じっている。

モンテゼモーロ会長は短いあいさつの中で、4つの事柄について語ったという。ひとつ目は、先週の日曜に見せた卓越したドライビングを披露したフェルナンド・アロンソに(フェラーリ)感謝の言葉を送ったようだ。2つ目は、チーム全体が信頼を寄せていると強調し、現在苦境の中で戦っているフェリペ・マッサ(フェラーリ)に対して理解を求めた。3つ目は、懸命な作業を続けているエンジニアとデザイナーたちに「どうしたら、F2012が速くなるかを突き詰められるか」と語った。そして最後に、「君たち全員のボス」であるステファノ・ドメニカリに対して感謝した。

「この勝利が単発で終わるものであってはならない。むしろ、われわれがベストでありたいと思うシーズンの幕開けであるべきだ」とモンテゼモーロは付け加え、さらに「成功を勝ち獲るためには、あらゆる部門の日々の作業で最高の仕事をしなければならない。やるべきことが多いことは分かっている。だが、不可能ではないということも承知している」と続けた。

フェラーリで96レースを戦い、6勝を挙げたベルガーも「マラネロにやって来るたびに胸が高鳴る。私はF1において様々なチームで走ったが、ここにいる人々や情熱を、他のチームで経験したことがない。これは本当に特別なことだ」と心を込めた一言を述べた。

その日の午後遅くにマッサがマラネロに到着。開幕戦オーストラリアGPと先週のマレーシアGPの連戦で発生した全ての事柄の細部を分析するため、チームと共にマッサはここに2日間滞在する予定となっている。これは、マレーシアGP予選のようないくつかの事例を除いて、クルマが持っている本来のパフォーマンスをマッサが引き出せていない理由を理解することが目的だ。マレーシアGP予選をマッサは、12位で終えている。

モンテゼモーロ会長が強調したように、フェリペは自身のことを信じているみんなのことや、真価を発揮できる位置へ押し上げるための知識を頼ることができると、フェラーリのリリースには書かれている。

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