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ピレリ、フェラーリ優遇を否定

2012年01月30日(月)23:01 pm

ピレリが、フェラーリを優遇するために2012年のF1タイヤを設計したとのうわさを否定した。

ピレリは今季、4種類あるドライタイヤのうち最も硬いハードタイヤを昨年よりも軟らかくした。しかし、昨年のフェラーリが硬めのタイヤで苦戦していたことから、これがフェラーリ優遇のための措置ではないかとの意見が出ていた。

これに対しピレリのマルコ・トロンケッティ・プロベラCEOは、『AS』へ次のように語ってフェラーリ優遇を否定した。

「全チーム、全ドライバーに従った結果の変更だ」

「このタイヤは2012年用であって、昨年のクルマ用に設計されたものではない」

しかしトロンケッティ・プロベラは、イタリア企業であるピレリに在籍するイタリア人。イタリアの象徴とも言えるフェラーリが勝つことを希望していると素直に認めた。さらに、ヨーロッパの不況で苦しむイタリアにとっても、ピレリタイヤを装着したフェラーリが勝つことは、大きな意味を持つものだと加えている。

また、このインタビュー中にトロンケッティ・プロベラの電話が鳴り、電話に出たプロベラは「ルキーノ!」と笑った。なんと、電話の相手はフェラーリのルカ・ディ・モンテゼモーロ会長だったのだ。

プロベラは、「みんな、私とフェラーリの間に特別な関係があると言っているんだよ」とモンテゼモーロへ伝えると、「彼もそれは事実じゃないと言ってるよ!」とほほ笑んだ。

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