ダニエル・リカルド(RB)のF1キャリアは、あと2レースで終わりを迎えるかもしれない。
■角田裕毅を称賛
レッドブルのF1コンサルタントであるヘルムート・マルコ博士はここ数日、角田裕毅(RB)はシートを維持するのに十分な結果を残していると何度も語っている。
「フランツ・トストと私は常に彼を信じてきた」と彼は『スピードウィーク』の独占コラムに書いている。
「彼の問題点は、コントロールの欠如、感情の爆発、そしてミスを犯す傾向だった。それらは今シーズン全てなくなった」
■リカルドは評価を気にせず
しかし、34歳にしてジュニアチームのRBでキャリアを維持するチャンスを与えられた、F1優勝経験もある経験豊富なリカルドには同じような称賛は向けられていない。
マルコのサポートがなくなったことについて聞かれたリカルドは「いや、腹立たしくはないよ」と答えた。
「当然、物事がうまくいっている時は誰もがポジティブに話すし、うまくいかない時はポジティブには話さない。そういうものだよ」
■リカルドはあと2レース?
しかし、『New Zealand Herald(ニュージーランド・ヘラルド)』紙が突如報じたところによると、マルコはリカルドに対し、シートが保証されるのは次の2レース(日本と中国)だけだと伝えたと報じた。
ニュージーランド人のリアム・ローソンがマイアミでレースシートに戻る可能性があるという。
■レッドブルのホーナー代表は擁護
噂によると、リカルドのキャリアを復活させようという試みは、レッドブルF1のクリスチャン・ホーナー代表の発案によるものだと言われている。
ホーナーはメルボルンで次のように語った。
「彼は大きな男の子だ。自分を奮い立たせるだろう。来年のことを考えるには、まだ時期尚早だと思う」。
■RBのバイエルCEOが角田裕毅と比較
また、RBのピーター・バイエルCEOもリカルドを支持していて、メルボルンを出発する前、『Servus TV』にこう語った。
「ダニエルは予選後、再びペースを取り戻した。これからは彼を信頼できるし、クルマをもっともっと理解してくれると信じている」。
バイエルCEOは、リカルドの現在の問題は、2024年のクルマが角田裕毅のドライビングスタイルに合っていることだと語った。
「ユウキはより遅く、よりハードにブレーキングをする、おそらくそこに秘密がある」
「バランスが重要な役割を果たしている。ハードブレーキングをすれば、空力的なサポートが失われる。だから、もっとブレーキングをハードにするかはダニエル次第だね」とバイエルCEOはジョークを飛ばした。
「でも、現時点ではそこに差があるんだ」。