レッドブルF1のヘルムート・マルコ博士が、3人のドライバー、セルジオ・ペレス、ダニエル・リカルド、そして角田裕毅に危機が迫っていると語った。
■角田裕毅もリカルドも“遅すぎる”と厳しい評価
RBのリカルドと角田裕毅は、2025年にマックス・フェルスタッペンのチームメイトとしてペレスの代わりを務める可能性があるとされ、真っ向勝負しているように見えていた。
「彼らは一軍でのポジションを狙っているかもしれないね」と、ヘルムート・マルコ博士はオーストラリアの『Sky Deutschland』に語った。
「しかし、そのためには、どちらかがもう一方を大きく上回っていなければならない」
「リカルドは少し遅れている」と80歳のマルコは言った。
「でも、こう言ってみよう。ツノダは予選で速さを見せるが、レースでは両方とも“遅すぎる”」
「最初の2レースで少なくともポイントを獲得しているべきだった」とマルコは続けた。
「トップ5チームの後ろでポイントを獲得するのは非常に難しいが、チャンスがある時にはミスは許されない」。
■ペレスに満足も「もう若くない」
しかし、マルコはペレスの来年のレッドブル・レーシングでの座も疑わしいと認めた。
「ペレスには満足しているが、彼ももはや若くない。リカルドも同様だ。もしかしたら私たちは他の誰かに注目するかもしれない」。
その「他の誰か」とは、昨年リカルドの代役を務めて印象的なパフォーマンスを見せたレッドブルの現在22歳のリザーブ、リアム・ローソンのことかもしれない。
「彼はまず自分自身を証明する必要がある。しかし、彼が昨年見せたものは非常に印象的だった」とマルコは言った。
そのため、マルコは2025年の新契約に向けて、34歳のペレスをポールポジションに留めておくことが理にかなっているかもしれないと認めた。
「彼は2レースとも非常に良いレースをしたよ」
「彼はチャンピオンシップで2位だ。今ペレスの代わりを誰にすべきかという問題は、本当の問題ではない。それは将来についてのことだ」。